《テニプリ》私の仕事は監視者です

3話 ページ21

次の日

学校では、部長の大和を破った1年がいる。という話題で持ちきりだった

次の授業が移動教室だったAと大和は廊下を歩いているがどこからでも手塚の話が聞こえてくる



｢凄いね、手塚くんの話題でいっぱいだ｣

｢そうですね。ボクも部長として鼻が高いです｣

｢…負けたのに？｣


そう言われうっ、っと胸を抑えた大和



｢Aさん痛いところを…｣


うぅ…と唸っている大和の隣で笑っているA
2人が角を曲がると空き教室から話し声が聞こえてきた



｢あの手塚って野郎調子に乗ってやがる｣

｢ちょっと上手いからってよ｣

｢少し経てばあんなやつすぐ負けるっての｣


ぎゃははは、と笑い声が続く
そんなことを聞いた2人は顔を合わせてため息をついた



｢あまり、いい気はしませんね｣

｢なんとなく予想はしてたけど、いざ聞くとちょっと…｣


そう言うとAは手に持っていた教材をぎゅっと握りしめると教科書に跡がついた



｢Aさん、また教科書買い換えることになっちゃいますよ｣


Aは教科書を使い物にならなくしたという前科がある
それを思い出したのかAも少し笑っている



｢大丈夫、手加減してる…あ、チャイムだ｣

｢わぁホントですね…じゃなくて急がないと！何呑気にしてるんですか！！｣


そう言い大和はAの背中を押して急いで移動先の教室に向かっていった

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