6話 ページ10
No side
1打目のスマッシュを相手の手首に当ててラケットを弾き、返ってきた打球を2打目のスマッシュで決める。これが彼の───
｢破滅への輪舞曲だ！！｣
そう言い試合は決まった
｢はーはっは！！てめえの弱点なんざスケスケなんだよ！！｣
そう言いコートを出ていく
多分彼はあの時見たスマッシュをアレンジしたんだろう。その結果がこれか
…一応成長したらしいけど、なんでこうなった？？
多分世界的にはこれで合ってる、合ってるけどあの可愛い跡部景吾の面影どこ！！
いやまだ見た目は大丈夫、大丈夫なんだけどこの歳からこれかぁぁぁ…
そう心の中で膝をついているとラケットを抱えて走ってくる跡部の姿があった
｢お姉さん！見てた？俺の！！｣
ガバッと今にも飛びつきそうな勢いで来た彼は先程の俺様の影は無く、なんというかワンコ…？を見ている気分だ
｢はいこんにちは。もちろんだとも、かっこいいね｣
もうここまで来るとワンコにしか見えなかったのでわしゃわしゃと豪快に頭を撫でてやった
うー！と唸る跡部に笑っていると後ろからひょこっと樺地が出てきた。どうやら跡部が置いていったタオルを渡しに来たらしい
もうこの頃から関係が出来ていたなんて、なんだか羨ましい気もするな
思わず笑みが漏れる
跡部がねえ、お姉さん。と口を開いた
｢ずっと気になってたんだけど、お姉さんって魔法使いなの…？｣
｢んー？お姉さんはお姉さんだよ？｣
｢答えになってない！｣
｢ウス｣
そういい詰め寄る2人が面白くてはいはいと適当に交わしていたがある一言でAが固まった
｢だって、俺のインサイトで見てもお姉さんが見えないんだもん｣
まるでここにいないみたい
｢ここにいない、か。あながち間違いじゃないのかもね｣
｢どういう…っ！？｣
Aが微笑むと強く風が吹いて思わず目を瞑った
次に開くとAの姿が一瞬透けたように見えた
｢お、お姉さん！？｣
｢あーあそろそろ時間だねぇ｣
｢時間って？もしかして俺が気づいたから…俺があんなこと言っちゃったからっ！｣
今にも泣きそうな跡部の口に人差し指を付けた
｢言っただろう？私は旅をしているんだ。次の場所へ行く時間になっただけだよ｣
そう言い離れようとした、が裾を掴まれて出来なかった
｢行かないで、ください｣
なんと樺地が掴んでいたのだ
｢行かないで、っ行かないでください。ずっとここにいたら、ダメなんですか…｣
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雲雀 - まいさんへ俺は亀更新でも楽しみに待っています。なのでゆっくりでもいいので更新楽しみに待っています。 (2021年9月30日 19時) (
レス) @page29 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます！亀更新ですがよろしくお願いします。 (2021年9月27日 12時) (レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 面白かったです。これからの更新頑張ってください！楽しみにして待っています。 (2021年9月25日 15時) (レス) @page32 id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まい | 作成日時：2021年5月3日 14時
