ロザリオに誓いましょう

2 ページ2

「それじゃね、優一郎くん」

「うん。あ、おねーさん！」

「ん？なに？」

「また、一緒に・・・」
頰を少しだけ赤く染めて言う。

「うん。あの公園においで。いっぱいお話ししよう」

「うん！」


それから毎日のように優一郎くんに会いに行った。

だんだん私のことをおねーさんからAと呼び捨てになった。

生意気っ！て言いながら抱きついたりしてじゃれ合ったりした。

「なぁA。いつも十字架のチョーカー？をしてるよな。外さないの？」

「・・・優一郎くんならいいかな。」

「？」

「バンパイアって知ってる？」

「人の血を吸うんだろ？それがどうしたんだよ」

「おねーちゃんはね。このロザリオを外すとね、本物のこわーいバンパイアになっちゃうんだ」

「でも、Aは血を吸ってないじゃん」

「うん。今はね、血を吸わなくても私は生きていけるの。優一郎くん。幻滅した？」

「うんん。Aは優しいからバンパイアになっても大丈夫。もしそれで虐められたりしたら俺がそいつを倒してやる！だから、だから・・・」

「ありがとう。優一郎くんは私のヒーローだね。よし、もう帰りな？」

「うん。バイバイ。A」

「コラ！！おねーちゃんでしょ！？」

3→←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す