キミの魔法にかけられて ~Hidaka.U~

◇１９ ページ19

...








『･･』





｢ひ、飛貴くん･･！｣





『･･』





｢･･ッお、起きて･･！｣







････飛貴くんが起きてくれません･･ッ！


肩を揺すって起こすのには抵抗があって･･声をかけることしか出来ない。







｢あの･･ッ、飛貴くん･･！｣







･･ダメだっ、･･放課後の委員会、覚えてくれてると信じて、もう諦めよう･･


飛貴くんの席から離れようとしたとき、


ﾊﾞｼｯ


っと私の腕が何かにホールドされる。
一瞬何に止められているのか分からなくて、体が硬直する。


掴まれた左腕の方を見れば･･







｢･･ッひ、飛貴･･くん？｣





『ふふ、俺を起こそうとするAが可愛くて、寝たフリしてた･･(笑)』





｢お、起きてたの･･！？｣





『ごめんごめんっ！･･で、どうかした？』





｢う、うん･･えっとね、放課後に臨時の委員会あるから、忘れないでねって･･｣





『･･あっ！！そうだった、･･すっかり忘れてた(笑)』





｢･･だと思って言った･･の、｣





『うへへ、放課後ね！ありがとっ！』





｢うん。｣







･･やっぱり、ね(笑)


てかてか･･さらっと可愛いとか言われたんだけど･･ッ


男の人に免疫ないし、高校生なって言われることなんてなかったから･･少し、嬉しかった。









...

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