キミの魔法にかけられて ~Hidaka.U~

◇１５ ページ15

...








凛｢･･そうだったんだね、｣





｢う、うん･･ッ｣







あの日のことは、ずっと胸に閉まってた。


それだけ私は、那須くんを好きだった。







｢･･私ね、そのときから男の人を信じられなくなって･･


私とその子が別れたって広まってから、またたくさんの人に告白されて、･･断ったら、陰で悪口を言われるようになったの。


耐えられなくて･･小学生のころみたいに、メガネで髪も下ろして･･それでからかわれるほうが余っ程よかった。｣





凛｢A･･、ごめんね、今まで気付いてあげられなくて･･｣





｢ううん･･凛に話せてよかった、ありがとう･･｣







これを境に、もう、那須くんのことを過去に留めて置くのはやめよう･･


せっかく飛貴くんのおかげで男の人とまた話せるようになったわけだし･･


クラスに上手く馴染めてないのは変わらないけどね。







凛｢私、AからAの昔の話聞いて、今のA見てて分かったことがある･･！｣





｢へ･･？｣





凛｢ふふ、Aが気付きそうになったら教えるっ！｣





｢なにそれ〜(笑)｣





凛｢いや〜、私、Aのことしっかり見透かしてる〜｣







何のことかは分からないけど･･凛のおかげで、新しいスタートを踏み出せそう。


来週から体育祭準備か･･


シンデレラ大作戦っていううちの学校の一大イベントを盛り上げるためにも、頑張らなきゃだね･･








...

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