キミの魔法にかけられて ~Hidaka.U~

◇１３ ページ13

...








その日の夜、凛と通話をしていた。







凛｢Aさ、浮所くんとはどう？いい感じ？｣





｢いい感じって･･う〜ん、効率よく作業とかできて、学級委員頑張れそうかな･･？｣





凛｢じゃーなーくてっ！･･その、ね？｣





｢････えっ？｣





凛｢は〜･･Aってさ、恋とかしたことない･･？｣





｢･･ない、････｣







ごめんね、凛･･


でも、今思えば、恋とは無縁な人生かもしれない･･


小学生のころ、親譲りで目が悪くて、メガネをかけてたら、クラスの男子にからかわれて･･


男子って子どもなんだなって思ってしまった。


中学生のころ、･･好きな人がいた。付き合っていた･･でも、･･


恋なんてしたことない、･･あの日を境に私はずっとそう思い続けている･･







｢････雄登･･ッ｣





凛｢･･･A？｣





｢あッ！･･ごめん。｣





凛｢････････私さ、Aとは高校入ってから仲良くなったし、その･･中学生までのAのこと分からないじゃん･･？


･･でもさ、なんか今でも辛いこととかあったら教えてね･･？力になりたいから、｣





｢････ありがと･･ッ｣







凛になら、中学生のころ好きな人がいたこと、恋人がいたこと、あの日のことも全部話せると思った。


だれかに聞いてもらわなきゃ、ずっとこのまま蓋をしておくのは辛い･･







｢･･凛？････そのッ、聞いてほしいことがある･･｣





凛｢うん･･｣








...

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