〉指輪 ページ19
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『“貸し”ってこれで返せるの？』
あの電話のあと、朝ぶりに顔を見せた翔太。
翔「ん？あぁ、あんなのAを誘うための口実だから」
『え、なにそれ』
翔「どうせお前のことだから、疲れてるだろうから家で休んでなよ〜とか言うつもりだったんだろ？」
『…う"』
翔「あははっ(笑)図星かよ、わっかりやす！(笑)」
『…でもなんで家？』
そう。
あの後迎えにきてくれた
翔太の車に乗り込んだのはいいのだが、
連れてこられたのは翔太の家。
翔「だって寝たかったし(笑)」
『は？だったらあのまま帰って寝ればよかったじゃん！』
翔「…だからAに会いたかったんだよ」
もっと言ってやろうかと思ったけど、
その言葉を聞いてなにも言えなくなった。
翔「俺はこれからもAと一緒にいたいって思ってる」
そう言いながらソファに座る私に迫ってくる翔太。
『…やめてよ。私まだ一応人妻なんだから』
翔「まだあんな奴と一緒にいたいって思うの？」
そう言いながら
私の左手に付いている指輪を撫でる。
『っそれは…』
きっともう私たちの夫婦関係は破綻している。
でもこのまますんなり
翔太に切り替えるなんて出来ない…
翔太にだって悪いとさえ思ってしまう。
翔「…なんか余計なこと考えてるだろ、」
『っなんでわかるの』
翔「いやナメすぎ(笑)俺がどんだけお前のこと好きか分かる？」
そのまま顔が近づいてきてキスされる…
と思って目を瞑ったが唇には感触はなく。
翔「…今日はやめとくわ。また逃げられても困るし(笑)」
笑っていた翔太だったがどこか悲しげで…
きっと私の考えていたこと、
そしてこの指輪が原因なのだろう。
いずれにせよ、
旦那とのことは早くケリをつけようと思った。
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ルナルナ(プロフ) - 莉さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです…しかも初コメ。歓喜です(TT)その設定もアリですね、考えさせていただきます。リクエストまでありがとうございました！！ (2020年12月11日 23時) (
レス) id: 01e3878cdd (このIDを非表示/違反報告)
莉(プロフ) - めっちゃ楽しかったです。この後の、もしも結婚し子供が産まれた話が読みたいです！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: 246f5b3bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナルナ
| 作成日時：2020年11月16日 20時
