今日からキョウダイです《青》

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みんなのタキシード姿に見惚れていると

スタッフさんに呼ばれてチャペルで準備をしていた。




遠くの方でカメラマンさんさんと撮影スタッフが

揉めているようで騒がしかった。




カメラマン「じゃあ…あの子でいいじゃないか！！」



やけに響き渡った声に反応してそちらを見ると

カメラマンさんが私の方に歩いてくる…



『え？』




カメラマン「きみ、モデルの経験は？」



『ないですけど…？』



カメラマン「…ただ立ってるだけでいい。これを着てきてくれ」




そう言って渡されたウエディングドレス。





私に有無を言わせないまま

立ち去ってしまったカメラマンさん。




スタッフ「ごめんね。あの人一度行ったら聞かなくて…着替えてもらってもいい？」



『でも私、仕事が…』



スタッフ「あぁ、それはこっちでやるから大丈夫！」




そんなことを言われてしまったら断れない…


渋々、私は着替えることにした。




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着替え終えた自分の姿を見て、

あの人と着るはずだったウエディングドレスを

一人で着ていることに対して笑えてきた。




ふと鏡を見ると、


『ひっどい顔…』


笑っているけど全然笑えていない。





すると頭に浮かんできた翔太の顔。



『こんな顔してたらまた翔太に怒られちゃう』



自分の頬を両手で叩いて気合いを入れる。







果たしてみんなはどんな反応をしてくれるだろうか…







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