なのに、目黒くんが甘すぎる。 (ページ34)

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次の日＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

廊下を歩きながら昨日の保健室での

目黒くんの表情を思い返す。

目黒くん……あれは怒ってた…………

どうしよう！！！

きっと嫌われたに違いない。

人の好きなことに

軽々しく入り込もうなんてことしたから……

小「Aちゃーーーん！！」

『ひっ！』

小「顔色悪くない？もしかして目黒となんかあった！？」

『なぜそれを！？』

小「やっぱり。昨日目黒が珍しく部活中ボーっとしてて。ずーっと心配そうな顔してたからさぁ〜あんな顔初めて見た」

『しん…ぱい？怒ってたんじゃなくて？』

小「そーだよ！目黒をあんなに動揺させるとか、Aちゃん何者！？」

『……っ、』

目黒くん…………………………

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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

『目黒くん！』

部活の休憩中、

水道で顔を洗っていた目黒くんを見つけ声をかけた。

『この間は心配…させてごめんね？気にかけてくれてありがとう！』

目「 …… 」

『私、目黒くんと好きなことを共有してる小川さんが羨ましくて…どうしても目黒くんのこと一番に想って片想いしたかったんだけど、ミッション失敗しちゃって…』

目「 …… 」

『でもね！目黒くんの好きなものは大事にしたいの』

目「っ、うん。ありがとう」

『じゃ、部活頑張っ「本当は」』

目黒くんに手を振って歩き出そうとしたが、

肩を掴まれてしまったため動けなくなってしまった。

目「あるよ。俺の好きなもの」

『えっ…』

目「Aさん」

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目「の、ほっぺ」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ぷにぷにぷにぷに…

ここぞとばかりに私のほっぺたをぷにぷにしている。

目「触りたいって思ってた」

『目黒くん！？』

目「俺専用のほっぺだから誰にも触らせないこと」

“陸部集合ーーー！！”

集合のホイッスルが聞こえると

目黒くんはこの場を立ち去ってしまった。

『っ、ほっぺ熱い……』

どんな些細なことでもいいの

目黒くんにとって

私がちょっとでもプラスの存在であるなら

それだけで私は前を向いて進める＿＿＿＿＿＿＿＿

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小「あれ？目黒何かいいことあった？めっちゃ嬉しそうな顔してる！」

目「……さあね」

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