なのに、目黒くんが甘すぎる。 (ページ19)

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〉ブレザーページ19

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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

目黒くんの教室の前を通りかかると

次の時間が体育なのか誰もいない。

癖で目黒くんの席を見ると、

制服がぐちゃぐちゃに置いてある……

『……失礼しまーす』

畳んであげちゃお〜〜〜♪♪

私が畳んだことなんて気づかないだろうけど……

私に出来ることはこれくらいしかないから＿＿＿＿＿

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目「…畳んである」

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▲お知らせ▲

本日は大掃除の為、図書室は
関係者以外入室できません。

「うっそマジでー！？ついに告るのか！あんたなら一発OKでしょ、頑張れ！！」

花「ありがとう！」

『……え？』

大掃除で出たゴミを捨てに行った帰り、

花咲さんと友達の会話を聞いてしまった。

『 …… 』

告るって……誰に？？

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目「おかえり。あ、そこ解体した鉄板あるから気をつけて」

『 …… 』

目「…Aさん？」

『っ、え！？え！？なに！？』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｶﾞﾀｯ

『うわぁー…汚れちゃった』

勢いよく振り返った時に鉄板にぶつかり、

ブレザーに鉄サビのような汚れが…………

目「ごめん俺のせいだわ、外に出しておけばよかった。貸して？家庭科の先生に聞いて洗ってくる」

『え！？それくらい私やるから大丈夫だよ！？』

私の言葉なんて聞かずに

脱いだブレザーを持って

スタスタと歩いていってしまう目黒くん。

『ちょっと待っ……((ﾌﾟﾁｯ』

ウソッ……………………！！！

この状況でブラのホック外れたんだけど………！！！

目「…Aさん？」

『きゃーー！無理無理！こっち見ないで！！』

咄嗟に胸元を手で隠すも………………

目「 …… 」

すごい顔でこっち見てる……どうしよう。

『違うのごめん、目黒くんは悪くなくて……は、外れちゃったの……ホック』

目「………………！？」

目黒くんは少し考えたあと

何かを悟ったような顔をしていた。

『トイレ行ってくる！』

目「待って、俺のブレザー着てって」

『でもそんな事したら他の女子に誤解されちゃうよ！？』

目「……はぁ〜。着ないなら俺が力ずくで着せるけど？」

『っ、！？』

目黒くんには敵わない………

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