〉ひとり占めして ページ37
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_______________ガラッ
『っ、いた!』
目「Aさん?」
「今こっちから目黒くんの声聞こえなかった!?」
廊下から
さっきの人女の子たちの声…………!!
『目黒くんお願い!隠れて!!』
目「えっ」
_______________ガラッ
「すみませーん、目黒くんいますかー?」
『全然……全然いません!!』
「なんだ気のせいか……すいませんでしたー」
目黒くんを探していた女の子たちは
諦めてくれたようで出て行った。
_______________シャッ
目「Aさん?」
『ひっ!』
咄嗟に隠れてもらっていた
カーテンの後ろから出てきた目黒くん。
『勝手なことしてごめんなさい!目黒くんに誰からのチョコももらって欲しくなくて!ひとり占めしたくて思わず……』
目「……?」
……って、何言ってるのわたし!?
これじゃまるで……………………
『…せっかくチョコもらえるはずだったのに邪魔してごめんなさい!さっきの子たち呼び戻して来r……』
_______________ふわっ
目「いいよ。俺をひとり占めして」
女の子たちを呼び戻すために
扉へ向かおうとしたのだが、
目黒くんに後ろからカーテンで包み込まれてしまい
身動きが取れない状態に……
『……あ、あのね!さっき自販機前で言ったことウソです!これ、受け取ってください!!!』
カバンの中から手作りのチョコを取り出し、
目黒くんに差し出した。
目「!?」
『もうたくさん貰ってるかもしれないけど、頑張って作りました!』
目「Aさんからチョコもらえないんだと思ってた。…このチョコ、ずっと待ってた」
『…………え?』
目「Aさんのチョコ以外、誰からも受け取ってない。ありがとう」
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作者名:ルナルナ | 作成日時:2021年6月15日 21時