. ページ5
.
「 海だっ！ 」
「 走らないでよヌナ〜、転んじゃうよ？ 」
手を繋いで散歩をして海に着くなり、砂浜を駆け出したヌナの後を慌てて追う
お転婆なヌナだからちょっと心配
「 大丈夫だいじょ…ぅわっ、 」
「 っぶな… 」
言ったそばからヌナが転けて、慌てて抱き止める
本当、色々危なっかしい
「 だから言ったでしょヌナ。ほら、転ばないように手繋いで 」
「 …子供扱い 」
「 ヌナ扱いです〜 」
抱き止められたヌナに手を差し出すと不貞腐れたように頬を膨らませるから、その頬を指で突いて空気が抜けた頬を撫でてから手を繋ぐ
「 ぷしゅぅって音したねㅎㅎ 」
「 ジョンイナが押すからだよーっ 」
「 はいはい、 」
頬を膨らませても怖いどころか可愛いだけなんだから、そろそろ自覚すればいいのに
拗ねるヌナに苦笑しながらゆっくりと波の側を歩いていると、ヌナがふと眩しそうに目を細めた
まだ太陽は高く昇っている
「 日焼け止め、塗り忘れちゃった。最悪 」
「 今朝宿舎出る時に塗らなかったの？ 」
「 塗ったけど、多分もう取れちゃったから 」
「 長袖と帽子にしてよかったね 」
一応バレないように、顔が隠れる帽子を被ってきたから不幸中の幸い
焼けちゃったらメイクさんにどうにかしてもらおう
「 日焼けしちゃうのやだなぁ… 」
「 そうなの？ヌナはちょっと日焼けしても可愛いと思うけど 」
「 でもステージ登るなら、肌白い方がいいでしょ？ 」
「 んー…まあ、そうかも？ 」
結局メイクするし、ヌナは元が白いから平気な気がするけど
そんな会話の途中でふと、前聞いた話を思い出した
「 あ！ 」
日焼けって、確か…
「 ん？どうかした？ 」
きょとんと首を傾げて僕を見上げるヌナ
「 この前聞いた話なんだけどね、この話聞いて日焼けも悪くないなぁって思ったんだよ 」
「 へぇ、 」
「 ヌナ知ってる？ 」
「 なにを？ 」
「 日焼けってね 」
ヌナの髪に、帽子の上から小さくキスを落とす
ヌナの目が大きく見開かれた
「
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 640人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かのん - 楽しいお話時間をありがとうございました！更新応援しています♪ (3月30日 10時) (
レス) @page17 id: 5667ead880 (このIDを非表示/違反報告)
空と海(プロフ) - minsvt0328さん» リクエスト作品完成しました。Don’t fight over meになってます。リノあんま入れれなかったし、最終的にどっちが勝つわけでもないまま終わってしまって申し訳ないです…。またのリクエストをお待ちしております！ (3月29日 23時) (レス) id: ff74bd2927 (このIDを非表示/違反報告)
空と海(プロフ) - かのんさん» 同意しかないですー！！ (3月29日 16時) (レス) id: ff74bd2927 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - たまにデレになるのも良いですよね〜♪尊すぎる...。さすが離婚危機一生推す!! (3月29日 15時) (レス) @page15 id: 5667ead880 (このIDを非表示/違反報告)
空と海(プロフ) - かのんさん» わー！そうなんですね…！好きなケミは悩んでたら日が暮れるくらい決まらない…お互いのツンデレ具合がいいですよね！ (3月29日 13時) (レス) id: ff74bd2927 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空と海 | 作成日時：2024年3月18日 21時
