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そんな経緯を経て、@釜山
長いことバスに揺られ着いた海の近く
日本にいた時は日常の一部だった海も、今は飛行機の小さな窓から眺める別の場所のような感覚だったから
こんなにも身近な海は、久しぶりに見た気がする
「 海だ…! 」
「 へへっ、ヌナ嬉しそう。連れて来てよかった 」
「 海なんて本当に久しぶりかも。最後に遊びに来たのっていつだろう 」
「 んー…あ、済州島の時にヒョンジニヒョンと散歩しに行ってなかった? 」
「 あー!私たちだけ1日長く残った時だ 」
潮風が気持ちいい
海の匂いがする
「 最高… 」
「 んふふ、喜んでくれてよかった。海は後で来れるから、取り敢えず家行こう 」
「 ん、分かった 」
おいで、こっちだよって手を引かれて、ゴロゴロとスーツケースを引きながらゆっくりと歩く
ジョンイナの家に近づくにつれて、ここはこんな所でね、ここにはこんな猫がいてね、って楽しそうに色々教えてくれる
「 ヌナは海好きなの? 」
「 うーん…泳いだりはあんましたことないけど、ゆっくり眺めるのが好き 」
「 ロマンチックㅎㅎ 」
けらけらと目を細めて大きなお口を開けて笑う赤ちゃん
「 やーマンネや!別にロマンを夢見てもいいでしょ! 」
むっとして言い返せば、ジョンイナはまた楽しそうに笑った
なんかマンネの方が余裕があるのは気のせいだろう
「 夢見ちゃダメなんて言ってないよ〜。眺めるのが好きなら後で散歩に来よう?取り敢えず僕の親に挨拶してよ 」
「 ご両親に挨拶ってなんかさぁ… 」
にやっと笑って言ったイエナをジト目で睨んでみる
絶対分かっててやってるでしょ、うちのマンネ
ほんと悪戯好きなんだから
「 オンマとアッパならヌナのこと喜んで迎えてくれると思うよ? 」
「 そーゆーのは本当に愛せる人ができた時に言いなさい! 」
「 えー?ヌナはいいお嫁さんになると思うけどなぁ 」
「 こらっ、年上を揶揄わないの! 」
もーっ、と軽くジョンイナの肩を叩く
思っていたより高い位置にあった肩にジョンイナが大人になったことを認識して、なんだか頬が熱くなった
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かのん - 楽しいお話時間をありがとうございました!更新応援しています♪ (3月30日 10時) (レス) @page17 id: 5667ead880 (このIDを非表示/違反報告)
空と海(プロフ) - minsvt0328さん» リクエスト作品完成しました。Don’t fight over meになってます。リノあんま入れれなかったし、最終的にどっちが勝つわけでもないまま終わってしまって申し訳ないです…。またのリクエストをお待ちしております! (3月29日 23時) (レス) id: ff74bd2927 (このIDを非表示/違反報告)
空と海(プロフ) - かのんさん» 同意しかないですー!! (3月29日 16時) (レス) id: ff74bd2927 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - たまにデレになるのも良いですよね〜♪尊すぎる...。さすが離婚危機一生推す!! (3月29日 15時) (レス) @page15 id: 5667ead880 (このIDを非表示/違反報告)
空と海(プロフ) - かのんさん» わー!そうなんですね…!好きなケミは悩んでたら日が暮れるくらい決まらない…お互いのツンデレ具合がいいですよね! (3月29日 13時) (レス) id: ff74bd2927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空と海 | 作成日時:2024年3月18日 21時