Can I call you baby ? - Hyunjin -

Can I call you baby ? - 2 - ページ43

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このひと言で、この好意は終わりにしよう


そう思って言った、僕の気持ちを全部込めた「 だいすき 」だった


これから先の「 だいすき 」は、可愛い弟が慕う姉に向けて言う言葉


それでいい、僕たちの間にはこの関係が1番いいんだよ




「 よしっ、これから僕は可愛い弟！ 」




気合いを入れる時みたいに、ぱんっ、て両頬を手で軽く叩く


気持ちを切り替えて、ぬなの迷惑にならないように


すると、ちょっと赤くなった僕の頬をぬなの両手が優しく包んだ




「 もー、ジニったら返事させてくれないの？ 」


「 え… 」




自分は言ったのにぬなには言わせてくれないなんてひどーい、と笑っているぬな


慌ててさっきまでの出来事を頭の中で巻き戻してみる




「 あ！確かに返事もらってない… 」


「 やっと気付いたの？パボㅎㅎ 」




確かに、ぬなから「 ごめん 」とは言われたけどそれは僕の気持ちに気づいてないふりしてたことに対してだし


嫌い、とも付き合えない、ともまだ言われてない


で、ぬなは今返事をしたがってる


ってことは僕、今からフラれるんだよね？




「 はは…どうぞ、フってください 」




正直きついなぁ、もう既に1回フラれた気分で、切り替えて今から頑張ろうって時にまたフラれるとは


まあ、でもちゃんとフってもらえればその分吹っ切れるかもしれないし


うん、やっぱりちゃんとフってもらおう




「 いいよぬな、僕準備できてるから 」




辛いけど、目を見てちゃんと結果を受け止めないと


ぬなの深くて吸い込まれそうな綺麗な目を、じっと見つめる


綺麗な眉が、困ったように笑った




「 ぬな、僕と付き合ってください。…これで返事できる？変に気使わなくていいから、スパッとフって 」


「 なんでフラれる前提なの… 」




本当困った子、って


半ば呆れ気味のぬなは、まだ僕の頬に手を添えたままだ


ぬなの形のいい唇が、薄く開いた




「 はい、もちろんです 」




「 …ぇ、？ 」




時が、止まった気がした




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