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そうだ、そういえば元気にしてるかな
久しぶりに家のインターホンを押した
ピンポンと音がなった後、彼は嬉しそうにドアを開けた
「久しぶりだな！A！」
「うん、久しぶり」
相変わらず元気そうで、いつも不思議な髪型をしている
なんでこの髪型ができるのだろう
私たちはいつもの公園へバレーをしに行った
「なあ、音駒のバレーってどうだ？」
「まあまあだよ、レベルが高くでびっくりしてる」
「なんか、いつものAじゃねーな」
「え、そう？」
「おん、なーんか、いつものA！！みたいな雰囲気が無くなってる、なんかあったのか？」
「なんでもないよ」
彼には元気溢れてるだけの人、に見えがちだが洞察力は意外と高い、いやずっとに一緒にいるからか？
「なあ、何があったのか教えてくれよ」
彼には何も隠せないな
私は信用できる人間が家族と中学の友達以外にこの人しかいなかった
ベンチに座り、無言になった私を彼はじっくり待ってくれた
「実は、さ、音駒高校のマネージャー辞めたいの…」
「やっぱりそうか？」
「わかるの？」
「だって、高校の話を出した途端、顔が引きつってたぞ？」
暗い話をしていても、彼の元気そうで、心配してくれてる顔が太陽に見えた
「なんか、私を気に入らないのか、ちょっと色々してくるんだよね」
「はぁ？なんだそいつ、俺が乗り込んでもいいんだぞ？」
「ダメだよ、光太郎は梟谷の希望の星なんだから、私も期待してるよ？」
そんなに褒めても何も出てこねーぞ？！って言いながら焦る彼は可愛い
「ほんとになんもしなくていいのか？」
「うん、なんもしなくいていいの、話さえ聞いて貰えれば私は嬉しい 」
「…そう、か」
空もオレンジ色になりかけていた
私はもう帰ろうかといい、自宅に帰った
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作者名：やなぎ | 作成日時：2024年3月5日 22時
