LIFE SO HAPPY 【ARSMAGNA】 (ページ3)

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☆貴方視点ページ3

たまに、あの頃に戻りたくなる。
あの踊り手として輝いていた頃に。
ダンスだけは私を裏切らなかった。

ガラ…
教室の扉を開けると、今まで楽しそうに駄弁っていたクラスメイトの視線が刺さる。
いつもの事だ。
解ってる、皆と仲良くなれる日何て来ない事。
でも、いつか仲良くなれるんじゃないかって期待してる自分がいるんだ。
馬鹿みたい。そんな日来るはずないのにね。
もう誰も信じない、信じたくない。
いじめて、いじめられて、喚いて、嗤って。
所詮人間。そんなもん。
ヒソヒソと何かを話すクラスメイトを気にせず自分の席に着くと、毎日の様に話し掛けてくる二人。誰だっけ？
？？？「おはようA！」
？？？「おはようございますAさん。」
A「………」
私は決まって無視する。
こんなキラキラした人達と関わりたくない。
解ってるんだよ？無理してくれてる事。
それはありがとう。
でも、そんな仮初めの優しさ何ていらない。
そんなもの求める様な弱い私じゃない。
？？？「…ごめんな…」
何で、貴方が謝るの…
貴方は何も悪くない。悪いのは私。
A「何で…」
駄目だ。聞いてはいけない。
でも、聞かずにはいられない。
謝った意味。
？？？「え…何が…？」
A「何で、謝るの…？貴方は何も悪くないじゃない…」
？？？「んー…何となく！」
そう言ってニカッと笑う貴方は、太陽みたいに眩しかった。
？？？「何となくで謝るってどう言う神経してるんですか？」
呆れた様に微笑む貴方の笑顔は、優しく包み込んでくれる。
そのどれもが嬉しかった。
でも駄目、人の温もりに触れてはいけない。
一度触れたら戻れなくなってしまう。
……ううん、戻れなくて良い。
A「…ごめんなさい……ありがとう…」
もう、戻らない。
？？？「…」
？？？「…」
？？？・？？？「…はい。・おう！」
嬉しそうに笑う二人。
また、笑えると良いな…