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朝に感じる成長と.... ページ10

照史sidi
早めに結婚して子供うんだからといって
朝になれることは一向になくって
5人の朝を手伝うのは至難の業。
やからと言って朝、手抜きするというのは
どこか気に入らない。
そんな小さな熱意から朝は月曜日は4時起きで
他の曜日は4:30とかに起きる。
現在時刻は5:45
今日は日曜日だからええかっちゅう感じで
遅なってしもうた。
とりあえず隣で眠る妻、荀を起こさぬよう
そっとカーテンをめくるともう少しで
朝日が見えてくるところやった。
まだまだ暗い空を見てカーテンを戻した。
階段を降りれば向かうのは洗面所。
洗濯機の前に置かれた服の入ったカゴを
持ち上げ服だけを洗濯機に放り込む。
「ふぅ……」これだけの作業で息が上がる。
スイッチを押した途端聞こえてきた元気な
泣き声の主は我らの家の末っ子、望。
さっきまで自分が寝ていた所に戻れば
荀がもう対処してくれとったよう。
望はベッドから落ちてまったみたいで
荀に頭をゆっくり撫でられてまた眠りそうや。

照史「お、ありがとうなぁ」

そうやって笑顔でお礼をいえば無言で
笑顔を返してくれる荀、この時間が
めっちゃ好きや。

照史「ほな朝飯作ってくるわな」

荀「りょーかい」

「今日の朝飯はなんやろなぁ？」と望に
小さな声で言う荀を見て思わず口角が上がった。

冷蔵庫の扉を開けず前で腕を組みんだ状態で
いるんは朝飯何にしようかなっちゅう
疑問からなるもの。
うち、7人家族やから冷蔵庫を開けるとか
ほういう細かいのにも気ぃつけんと
赤字がやばいねん。
やから1回で出して1回でしまう、
すぐ全部出してまう、この2つしっかりせんと
いかんねんな。

照史「よし！今日はフレンチトーストに
しよかな」

そう独り言を言い、牛乳、卵、食パン、バター
とうを出す。そのとき後ろに気配を感じた。
振り返ってみるとそこには目を擦りいかにも
眠たそうな崇裕。

照史「なんや、宿題でもやってなかったんか」

崇裕「違うわ、今春休みで明日から
学校やろうがい」

ふるふると首を振り近づいてきて首を出し
食材を目に入れていく崇裕。

崇裕「今日はフレンチトーストかいな」

照史「そやで当たりやな、
たか手伝ってくれへん？」

一瞬で渋い顔になるが「まぁ暇だし」と
言い腕まくりをしていくたか。
昔は何でも「手伝う！手伝わせんと怒る！」
やったんになw
だんだんと大人なってんねんなぁ。

照史「お、ありがとうな」

たかの頭にポンポンと手で優しく叩けば
照れたのか俺の手を止めた。