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1話 ページ2

突然だが、皆に将来の夢はあるだろうか?




私はある。



きっかけは十歳のとき。



私と姉が事件に巻き込まれ、私が犯人に体当りし、犯人が気絶した。



当然だが私はまわりの人に沢山怒られた。でも姉は心配しかされてなくて、



私は犯人に顔を殴られ体を殴られたのに



姉は膝を擦りむいただけで、大袈裟な程の心配をされていた。



『(あぁ、私と姉は違うんだ。)』



それが齢十歳にして理解した現実だった。



でも、その場にいた1人だけ私を抱きしめてくれた人が居た。



初めてあったのに



他人なのに




まるで私の母みたいに




"大丈夫?ごめんね助けてあげられなくて、ごめんね…"



その人は警察官だった。




私はその日から、"あの人のように"という気持ちを胸に警察官を志した。




だが、けっして揺るがないと思っていたこの決心が揺らぐなんて思いもしなかった。




姉が高校3年生になった時。




小「私、警察官になりたい」




家族で食事をしている時に急な姉の一言。



母「だ…駄目よ!小夜ちゃん!!警察官なんて危ないでしょ!?」




父「そうだぞ!?警察官なんて危ない職業辞めなさい!」




小「いや!!私は絶対警察官になりたいの!!」



母「いくら小夜ちゃんの頼みでも…」



小「…………いいっていうまで、私ぜーーったい帰らない!!」




父「ちょっと、小夜!待ちなさい!」



バタン



玄関のドアが閉まる音がした。



母「どうしましょう…」



父「お前が駄目なんていうから!!」



母「貴方だって反対してたじゃない!!」



また始まった。



昔から姉の前ではニコニコして仲の良い夫婦を演じていたが、姉がいないときは喧嘩ばかりだった。




母「はぁ……A、小夜ちゃんを探しに行きなさい」



『え?…でも、もう暗いし』



父「お前は小夜が心配じゃないのか!?」



『…行ってきます。』



正直、心配はしていない。




だって姉にはあの幼馴染達がいるんだから。

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作者名:ユア | 作成日時:2024年3月20日 22時

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