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「まふまふAが怖がってるだろ。離してやれ」
「はーい。ごめんね？Aちゃん」
ぱっと私の肩を離すまふまふさん。先程の威圧感は無く瞳も明るみを取り出し唐紅に染まっていた。離された私は全身の力が抜けてその場に座り込んでしまった
「ほら。立って」
強く私の腕を持ち上げて立たせるそらるさん。紺碧の瞳を輝かせながら私を見つめる
「Aはブラックサンタクロースが嫌い？」
寂しそうな顔で尋ねて来る。ブラックサンタクロースが嫌い。だなんて私は思っていない。そもそも私はブラックサンタクロースどころかサンタクロースさえも信じていなかったのだから
『嫌いって訳じゃないですけど私が悪い子って言うのは…』
先程の痛みを思い出す。"この人達に歯向かっちゃだめ"と言う強い思いが頭の中を染みてく
「…。やっぱりAは悪い子だよ。分かんないんだったら自分の言動を思い返してみたら？」
と嘲笑うかの様に言い残しまふまふさんの所へ行った
自分が起きた部屋に戻る
一体私は何をしでかした？両親に迷惑だけは掛けないようにと勉強も運動も部活も生徒会だって頑張って来た。怒られたことも無いし我儘を言った事も文句を言った事も無い。
ちゃんと"いい子"だった筈なのに悪い子にされてあの頃に戻れなくなってしまったのだ
それでも良いかも。なんて思ってしまう私はこの自分こそが悪い子なのか？戻っても独りぼっちで空気だけ読んで友達ごっこ。此処なら何時も2人がいるから寂しくも悲しくもない
だが、向こうに居ないと今まで掛けていなかった迷惑を掛けてしまう。あの人達の中では悪い子でも良いから両親にはいい子で居たいそんな事を思っていると部屋の扉が開く音が聞こえて扉の方を見るとまふまふさんが手を振って笑っていた
『どうされました？』
「Aちゃんはさお母さんお父さんに迷惑掛けたくないんだね？」
優しい瞳で私の瞳の中を覗き込むように見据える
『そうですね』
「安心してて良いよ。現世じゃAちゃんは存在して無い事になってるから」
"存在して無い"。この言葉が脳内を巡る
前とさほど変わっていないのか？両親は家にあまり帰って来ず口座にお金だけが振り込まれて学校ではマスコットキャラクターのように振る舞う。正直な所居ても居なくても同じの様な存在。ただそれが本当に居なくなっただけ。ただそれだけの話なのに。どうしてこう人間は執着してしまうのだろうか
心の思いとは裏腹に瞳から零れ落ちて頬を伝う私の涙
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睡眠(プロフ) - 心愛さん» ありがとうございます！afterstreetはもうそろそろで書き始めると思うので待っていてくださいね (2018年12月28日 13時) (
レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - とても良かったです！afterstory楽しみに待ってます！ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - アリスさん» ひえぇ。そんな事言ってもらえるなんてとても嬉しいです！正直な所リアルで取り乱しました。更新はゆっくりかも知れませんが必ず誠心誠意頑張らせて頂きます。 (2018年12月24日 22時) (レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 続き気になります。気になり過ぎて夜しか眠れません!どうしてくれるんですか！?(急に喧嘩腰) 更新頑張って下さい。 (2018年12月24日 20時) (レス) id: 1cdc7ebe20 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます。この作品を気に入ってくれて。しかも泣けてくるなんて言う感想なんか初めてです。皆さんの期待に添えるよう投稿頑張ります (2018年12月24日 7時) (レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡眠 x他1人 | 作成日時：2018年12月23日 0時
