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『ただいま…』
重たい黒い木の扉を開ける。ギィッと音を立て開く。今日はそらるさんもまふまふさんも出掛けていて誰も居ない家は何処か寂しく。虚しい
うらたさん…。ちゃんと帰ったかな？
少し厚めのカーディガンを脱ぎ椅子に掛ける。買って来た食材を冷蔵庫の中に入れ今日の献立を考える。ふとベランダが見える大きな窓を見ると人影が見えた
誰…？もしかしてここ最近話題の人斬り？
2週間程度前から人斬りの話が街中を駆け巡った。殺しはしないが体を切ると言う。特徴はあまり無く強いて言うなら何かを背負っている事だけ
『そ…らるさん。まふまふさ…ん』
その人影は長い棒のようなものを背負っている。それはまるで日本刀の様だ
バクバクと速くなる心音は体中に響き渡る。それと共に恐怖が身体を蝕んでいき震えだす体。体の力が抜けへたへたと座り込む
私死んじゃうのかな？まだお姉さんとの約束果たして無いし皆と思い出全然作ってないよ…
つーっと伝う涙は床に落ちる。その時厚雲に隠れていた月が現れ月の光で人影を照らし出す。その人は見たことも無い男の人だった
『やだ…。まだ死にたく無い』
立とうとすると力が抜けばたりと崩れ落ちる。体中に強い打撃が走る
『いっ…。』
匍匐前進の要領で腕の力で体を引き摺る。キッチンの端に凭れ掛かり廊下へと繋がるドアを開ける。すると窓の方からパリンッと窓がひび割れた音が聞こえ冷たく強い風が部屋の中を埋め尽くす
『こ、来ないで…。お願い』
ゆっくりと近付いてくる男の人に声を漏らす。それでもゆっくりと近付く。手を背中に回し刀を抜き取る。金属音が鼓膜を揺らし窓から入ってくる月明かりで刀を照らす。光る刀は綺麗に輝いていた
「別に殺しはしない。それなのに何故怖がる」
私目の前にしゃがみ込み尋ねる何処かで聞いたことのあるその声は低く何処か優しそうな声
誰…？何処かで聞いたことがある。もしかして…
『キヨ？』
幼い頃私とよく遊んでくれていた男の子。中学生になると同時に何処かに行ってしまったキヨ
声変わりして低くなってるけどこの声はキヨだ。なんでこんなとこにいるの？それに人斬りになってるよ…
私の言葉に驚いたのか分かりやすく瞳が揺れ動いた。顔が殆ど黒い布で隠れていて右眼だけ見える
『ねぇ。キヨ何でしょ？なんで私に相談とかせずにどっか行っちゃったの？寂しかったんだよ！』
追い打ちを掛ける様に声を出す
「うるせぇ！」
だんっと音を立て私を挟み壁を叩く
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睡眠(プロフ) - 心愛さん» ありがとうございます！afterstreetはもうそろそろで書き始めると思うので待っていてくださいね (2018年12月28日 13時) (
レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - とても良かったです！afterstory楽しみに待ってます！ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - アリスさん» ひえぇ。そんな事言ってもらえるなんてとても嬉しいです！正直な所リアルで取り乱しました。更新はゆっくりかも知れませんが必ず誠心誠意頑張らせて頂きます。 (2018年12月24日 22時) (レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 続き気になります。気になり過ぎて夜しか眠れません!どうしてくれるんですか！?(急に喧嘩腰) 更新頑張って下さい。 (2018年12月24日 20時) (レス) id: 1cdc7ebe20 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます。この作品を気に入ってくれて。しかも泣けてくるなんて言う感想なんか初めてです。皆さんの期待に添えるよう投稿頑張ります (2018年12月24日 7時) (レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡眠 x他1人 | 作成日時：2018年12月23日 0時
