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私がここに攫われて気付いたのはこの家がとてつもなく大きく広いと言うこと。書斎が中々見当たらず辺りを見回すと黒のプレートに銀色のペンで書斎と綴られているのを見付ける。その方向に温かいミルクティーを持って行く
『そらるさん。失礼しますね』
ノックをしてドアノブを回して開ける。書斎の扉は木で出来ておりとても重く軋み木が軋む音が書斎内に響き渡る。扉を閉めてそらるさんを探すと窓の下で椅子に座って本を読んでいた。窓から漏れる月明かりがそらるさんを照らしあげ本を捲る姿。髪を触る仕草。一つ一つが魅入ってしまう
「あ、A。もしや俺に魅入ってた？」
と茶化すように笑うそらるさん。
私は図星で顔が少し紅くなる。でもバレない様に話す
『そんな訳無いじゃないですか。ホットミルクティーです。どうぞ』
「ん。ありがと」
眠そうにしながら飲むそらるさん。紺碧の細くなった瞳がゆっくりと瞬きをする。そのまま寝てしまいそうで怖くなる。私1人じゃそらるさんを見れないのだから
『寒く無いんですか？』
入った時から思った事だがストーブや防寒機器を使っていない。私があまりの寒さに息を吐いて手を擦る。吐いた息なんて真っ白だ
「そんなに寒い？」
と私の手に触れるそらるさんの体温は温かい。普通は冷たいはずの体温が何故こんなに温かいのか考えていると
「何百面相してんの？ストーブ付けるから待ってて」
と言って人差し指を自分の唇にあてて何かを呟きパチンッと大きく指を鳴らした。指が鳴った途端に燃えだすストーブ。目の前で起きたことはアニメや小説の中だけしか存在しないと思ってた"魔法"
『つ、付いた？』
「ミルクティー。美味かったよ」
『え。あ、ありがとうございます』
「いっぱいあるから見て良いよここの本」
と私の後ろを見ながら話すそらるさん。後ろを振り向くと尋常じゃない程の本の量と棚の数
興味が無い訳じゃない。寧ろ見たい
『ありがとうございます！』
と軽くお辞儀をして本のだけの空間に向かった
何歩か歩き私の視界内に入ってきたのは黒い革の表紙で白と青と赤が綺麗に彩られている本で題名はBLACKXMASと綴られていた
その本は重く取るのに苦戦したがしっかりと持って開こうとすると腕を強く掴まれ抱き寄せられる。ランプの灯りが遠くなり顔が見えない
口を抑えられ先程とは違う恐怖感が襲う
「悪い子見ーっけ」
耳元で囁かれる声とは違い殺気を出して私を掴んでいる人を睨むそらるさんが視界に映った
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睡眠(プロフ) - 心愛さん» ありがとうございます！afterstreetはもうそろそろで書き始めると思うので待っていてくださいね (2018年12月28日 13時) (
レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - とても良かったです！afterstory楽しみに待ってます！ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - アリスさん» ひえぇ。そんな事言ってもらえるなんてとても嬉しいです！正直な所リアルで取り乱しました。更新はゆっくりかも知れませんが必ず誠心誠意頑張らせて頂きます。 (2018年12月24日 22時) (レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 続き気になります。気になり過ぎて夜しか眠れません!どうしてくれるんですか！?(急に喧嘩腰) 更新頑張って下さい。 (2018年12月24日 20時) (レス) id: 1cdc7ebe20 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます。この作品を気に入ってくれて。しかも泣けてくるなんて言う感想なんか初めてです。皆さんの期待に添えるよう投稿頑張ります (2018年12月24日 7時) (レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡眠 x他1人 | 作成日時：2018年12月23日 0時
