私は悪い子 ページ13
Aside
止まることを知らない涙が次から次へと瞳から零れ落ちる。溜め込んでいた感情を吐き出すかのように嗚咽が漏れる
『ｳｯ…。はっ…ゔぁ…ｯ!』
私を包み込むように抱きしめるまふまふさん
初めて会った時の体温とは全く違う暖かい体温で幼い子供あやすように優しく力強く抱き締める。それが私の心までもを暖めて傷付いた心が癒えていきまた零れ落ちる涙
「綺麗な涙だね。Aちゃんは泣いてるより笑ったほうが可愛いよ？」
そう言って手で私の涙を拭う。先程の威圧感や恐怖感は無く優しく微笑みかけてくれる
『すみません。ご迷惑をお掛けしてしまって』
「大丈夫だよ！Aちゃんはもうちょっと人を頼れば良いと思うよ」
その言葉が私の心を深く抉る。"人に頼る"ただそれだけの行為が出来ない。人が信じれず。人との距離感が分からず頼れない
頭を撫でてくれるまふまふさんはきっと優しくて皆から好かれる人なんだろう。私みたいに不信症じゃないから。唐紅に染まっていた瞳が優しい薔薇色に染まっていた
「お腹空かない？もうそろそろで夕飯の時刻になるけど何か食べたいものある？」
と首を傾げて尋ねるまふまふさん。私はある事を思い付いた
『迷惑を掛けてしまったので私が作りますよ。逆に何かありますか？』
まふまふさんに聞くと随分と驚いたようで少し目を見開いていた
「じゃあ…。クリスマスだからクリスマスらしいご飯がいいな」
無邪気な子供の様な笑顔で言うまふまふさんはとても愛らしい
「こんだけの材料があったら作れる？」
そう言って机の上には色鮮やかな野菜やチキン。ブッシュドノエルの土台までクリスマスのご馳走を作るには多過ぎるほど揃っていた
『あ、ありがとうございます。多く無いですか？』
尋ねると驚いた顔をして
「多いに越したことはないでしょ？」
さも当然のように論破された
まふまふさんの言い文も分かる。多い方が困らないし逆に助かる。けど、多いに越したことはないと言っても限度と言うものはある。私の身長より大きく並べ積み立てられた食材は多いどころの騒ぎでは無い多過ぎる
だが、言い返せる訳も無く食材を手に取り
『そうですね…。ありがとうございます』
まふまふさん達はこれが当たり前なんだから私が慣れたらいいんだと思ってキッチンに行く。するとまふまふさんに呼び止められる
「あ！待ってAちゃん。ここに居る時はこの衣装を着てね」
と言って手に持っているのは黒の女性用サンタ服
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睡眠(プロフ) - 心愛さん» ありがとうございます！afterstreetはもうそろそろで書き始めると思うので待っていてくださいね (2018年12月28日 13時) (
レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - とても良かったです！afterstory楽しみに待ってます！ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - アリスさん» ひえぇ。そんな事言ってもらえるなんてとても嬉しいです！正直な所リアルで取り乱しました。更新はゆっくりかも知れませんが必ず誠心誠意頑張らせて頂きます。 (2018年12月24日 22時) (レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 続き気になります。気になり過ぎて夜しか眠れません!どうしてくれるんですか！?(急に喧嘩腰) 更新頑張って下さい。 (2018年12月24日 20時) (レス) id: 1cdc7ebe20 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます。この作品を気に入ってくれて。しかも泣けてくるなんて言う感想なんか初めてです。皆さんの期待に添えるよう投稿頑張ります (2018年12月24日 7時) (レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡眠 x他1人 | 作成日時：2018年12月23日 0時
