プロローグ ページ1
今日は年に一度のクリスマス
何処に行っても聞こえるクリスマスソングに幸せそうな家族の笑い声。
机の真ん中に置かれた少し大きいブッシュドノエルの上には砂糖細工やチョコ細工で作られた飾り。小さな板チョコの表面にMerry Christmasと白色のチョコペンで綴られた横に少し大きなリース。
私は白のワンピースの上に青のコートを羽織い黒のブーツを履き赤色のマフラーを着けて家を飛び出した。私が目指すのは街中が見渡せる展望台
冷たい風が頬を打つ。息を切らしながら走れば目に映る展望台
『はぁはぁ…っはぁ』
肩が上下に揺れる。息が切れて口から出てくる息は白く空へ消えて行く
ブーツのヒールの音が響く。一番上まで登れば日が落ち月が登り街がライトアップの光で輝いている。何処かの光に2人は居る。その時街の鐘が鳴り響く。鈍く大きな音で何度も鳴る。ボーッと街を見ていると昔のことを思い出した。
いい子が掛けた靴下の中にプレゼントや欲しいものを入れに来てくれるのはサンタクロース。でも悪い子が掛けた靴下にはブラックサンタクロースが来て何にも入れに来なくて怖いことをすると。
そんなのは迷信だなんて分かっている。でもこの街は黒い。事件なんてよくあるし喧嘩や暴力は当たり前。
そんな街に居る良い子にはサンタクロースが来るのだろうか。もし本当に居るのなら私は愛が欲しい。
でも悪い子にはブラックサンタクロースが来るんだっけ？私は昔みたいに信じる事も人を好きになる事も出来なくなって疑ってばっかで嫌ってばっかの悪い子だけど今年の私に出向くのはどっちのサンタクロース？
ブラックサンタクロース？サンタクロース？今宵の夜空を駆け抜けるのはどちら？もしかしたら両方？空から降る白い雪までもがこの街のように黒く染まらないことを。
だって今日は特別な日。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
睡眠(プロフ) - 心愛さん» ありがとうございます！afterstreetはもうそろそろで書き始めると思うので待っていてくださいね (2018年12月28日 13時) (
レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - とても良かったです！afterstory楽しみに待ってます！ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - アリスさん» ひえぇ。そんな事言ってもらえるなんてとても嬉しいです！正直な所リアルで取り乱しました。更新はゆっくりかも知れませんが必ず誠心誠意頑張らせて頂きます。 (2018年12月24日 22時) (レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 続き気になります。気になり過ぎて夜しか眠れません!どうしてくれるんですか！?(急に喧嘩腰) 更新頑張って下さい。 (2018年12月24日 20時) (レス) id: 1cdc7ebe20 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます。この作品を気に入ってくれて。しかも泣けてくるなんて言う感想なんか初めてです。皆さんの期待に添えるよう投稿頑張ります (2018年12月24日 7時) (レス) id: 254dce643a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：睡眠 x他1人 | 作成日時：2018年12月23日 0時
