創造 ページ4
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ネビュラドールはあらゆるものを創り出した。
同時に、それぞれを司る神も創り出した。
ネビュラドールは、ネビュラドール・サイレン・ロリアというのが「名」だと理解した。
ネビュラドールは破壊するものに「キルア」と名をつけた。
ふたつは、2人となったのだ。
2人は同時に誕生したため「双子」という認識になった。
ネビュラドールに「創ること」を与えたのはキルアであったため、キルアが兄となった。
そこで、2人は己のことを整理した。
ネビュラドールは、創造神だと理解した。
キルアは、破壊神だと理解した。
ネビュラドールが、神や天使をある程度創った時、「天界」「魔界」「地上」と世界を分けた。
ネビュラドールとキルアは魔界へ住んだ。
そしてネビュラドールは「我が子を悪にしたいと誰が思うのか」と自ら堕天し、死神、サキュバス、鬼、ゴルゴンの力を得た。
それからしばらくして、「明けの明星 ルシファー」が、数多の天使を引き連れ反逆を起こした。
「天界の王 ゼウス」は、ルシファーを初めとした天使たちを魔界へと追放し、ルシファーは「魔界の王 サタン」となった。
その後、「時空の神 クロノス」がネビュラドールの元を訪れて頼んだ。
「時空の管理をするものを創って欲しい。」
それと同時に、「冥界の王 ハデス」もネビュラドールの元を訪れて頼んだ。
「冥界の門番を創って欲しい。」
ネビュラドールは、鉄人形に魂を入れそれぞれの頼みに応えた。
時空の管理をするものを「アルコル」、冥界の門番をかの明けの明星から取り、「ルシファー」と名ずけた。
話は変わるが、魔界に度々遊びに来る神がいる。
その名を「罪を司る神 カレンス」という。
この神は、裏側でルシファーの反逆を手伝っていたのだ。
故に悪魔とも仲睦まじくある。
世界の創造が落ち着いてきた頃に、ネビュラドールはまた思った。
つまらない、と。
そこで、キルアが提案した。
「僕らと姿は変わらないのに、神や悪魔みたいな力がないものがいたら面白くない？」
ネビュラドールは、頷いた。
ネビュラドールは、自分の姿とは変わらないが力の持たないもの「人間」を創った。
そして、この時に自分は「女」であり、キルアが「男」であると知った。
そして、人間のことは神々に任せ、ネビュラドールは全世界、全生命の安定に専念した。
何十年、何百年と時を超え、人間が進化しているとの報告を受けたネビュラドールは、人間に興味を持った。
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作者名：七瀬 | 作成日時：2020年8月12日 22時
