2話 ページ4
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私がそう言うと、ケイさんは驚いたように目を見開いた。
そこには少し哀愁が混じっていたが、それには知らぬふりをした。
ケイ「…奴らはまだ追ってくるだろう、かくまおうか。それとも直接対決がお好みか?」
「嫌味な言い方をしますね。では、かくまっていただけますか?」
ケイ「君がそう望むなら。____では、こちらへ。」
「(近…。)」
ケイさんにつられてある店の影に身を潜めた。
すると、数分も経たないうちにあの女たちがやってきた。
何やら“よそのシマ”だの“踏み込まなきゃ平気”だのと会話が聞こえてくる。
「(シマ…島?ここは別々の島でできていないはずだけど、どういうことだろう?)」
ケイ「凶悪そうな連中であったな。逃げてきたのは慧眼といえる。」
「(けいがん??)こちらこそ、かくまっていただきありがとうございました。」
ケイ「走り回って疲れただろう。休息を取っていけ。」
そう言われ、私は隠れていた店の中に案内された。
中はとてもオシャレで、なんだか眩しく思えた。
「見たところレストランのようですが、ここはどんなお店なんですか?」
ケイ「ようこそ、ショーレストラン『スターレス』へ。君を迎えることが出来て大変嬉しく思っている。ここは君のための店だ。君を守るためにある。」
「…はあ?」
変な人だと思っていたが、本当に変だな。
ここが私のための店?
私を守る?
冗談も程々にして欲しい。
ケイ「こちらへ。」
そう言って後ろを着いていくと、大きなステージがあった。
天井にはクジラの骨がかかっている。
落ちてきたらひとたまりもないな。
ケイ「その席に座るがいい。」
「あっ、はい。」
ケイ「ふむ、やはり君が座るのが一番しっくりくるな。この店の全ては君のためにあつらえた。気に入ってもらえれば良いのだが。」
「…さっきからなんですか?私はあなたのことを知らないのに________。」
と、私の言葉を遮るように、赤髪の男たちが現れた。
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作者名:七瀬 | 作成日時:2023年9月28日 6時