3話(変更しました) ページ4
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「むぁ?ほうはへほ?」
店主「それは葵竜だけの特別な咖喱でなあ。米は柔らかく甘口で、味が薄くて具がねえんだ。」
太宰「へぇ…。なぜそんな咖喱を?」
心底わからないといった表情で、太宰は咖喱を見ながら尋ねた。
まあ、無理もないか。
店主「それはそいつがヤク中で、胃が薬にやられてるからだよ。」
太宰「薬?葵竜、それは本当なのかい?」
「違法ではないけどね。ほら。」
オレがポケットから出したのは、さっき買ったバ〇ァリンだった。
早く飲みたい………あ、禁断症状で手が震えてきた。
太宰「確かに違法ではないようだね。普通の鎮痛剤だ。…だけど、量は?」
「15。」
太宰「オーバードーズか…。気持ちいいのかい?」
出た〜、定番の質問。
みんなだいたい「気持ちいいの?」って聞くんだよなあ。
店主に水をもらい、バ〇ァリンを15錠出しながら答える。
「わかんねえけど、胃は気持ち悪いぜ。さっき個性的な腹の音っつったろ?それ、ODして胃の中に溜まった空気のせいだ。」
太宰「なるほどね。…今飲むの?」
店主「吐くなよ。暴れるなよ。」
「暴れねえよ。いつオレがキメて暴れたよ。」
そう言って5錠ずつ飲み込むと、すぐに頭がふわふわしてきた。
はい最高です。
「あ〜…………ぼーっとする…。」
店主「あーあ、飲んじまった。咖喱、まだ残ってるが、どうする?」
「んー?んー…食べる。」
残りの咖喱を食べ進めていくが、飲み込む度にお腹が鳴っている。
空気溜まりすぎだろ。
最後の一口を飲み込み深く息を吐くと、体が後ろに傾き、ビクッとして座り直した。
「ごちそうさまでした。」
店主「おう。吐き気は?」
「んへへ、ないよお。ふわふわたのしい。」
太宰「へえ…。今は気持ち悪くないんだ。」
「ん、ない。」
ふらつきながらも立ち上がり、いつもの通りお金を払った。
すると、店主はペットボトル2本分の水をくれて、店を後にした。
「そういぇば、だじゃあってろこできいたんあっけえ?」
やべ、呂律回らん。
まあ、とにかく帰るしかないから、擂鉢街へと足を運んだ。
途中転びそうになったけど、なんとか無事に着いた。
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ユウ(プロフ) - ベルゼさん» ありがとうございます!頑張ります! (7月22日 2時) (レス) id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
ベルゼ - ODって設定面白いですね!夢主の一人称がオレなのも好きです!更新頑張ってください! (6月28日 22時) (レス) @page14 id: 7d80b4089f (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 眠いちゃんさん» ありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2023年3月26日 12時) (レス) @page1 id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 夢主の設定がイカれてて好き((( 更新頑張ってください! (2023年3月26日 10時) (レス) @page6 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます!! (2023年2月23日 22時) (レス) id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七瀬 | 作成日時:2023年2月16日 15時