9話 ページ12
・
森「とりあえず、共同捜査を申し出たい。我々が調べた先代復活の噂と君たちが追う荒覇吐は、明らかに同根の事件だ。情報を分け合うだけで互いに利ある結果をもたらすと思うのだがね?」
中原「……断ったら?」
森は液晶を取り出し、画面を押した。
すると、羊の仲間が助けを求める声が聞こえた。
「いつもみたいに」______ってね。
森「横浜の一等地に縄張りを構える反撃主義の組織。だが銃で武装していても、君たち以外はただの子供だ。中也くん。同じリーダーとして、心中察するよ。」
中原「手前…!」
森「とまあ、この通りだよ太宰くん。今この部屋で最も強大な暴力を持つのは中也くんだろう。だがマフィアにとって、暴力は指針のひとつに過ぎない。マフィアの本質はあらゆる手段で合理性をコントロールすることだ。」
太宰「…なぜそんな教訓を僕に教えるの?」
森「さて、何故だろうね。」
なんだこいつら。
頭良い奴のことはわかんねーや。
中原「情報を交換してもいい。ただし、手前らが先に話せ。…判断はそれからだ。」
それから森とオレらの情報交換が始まった。
キーワードは「先代首領」と「荒覇吐」か。
…荒覇吐、ね。
森「太宰くん、君に指令を出す。今日の映像と同じことを先代派の前でやられる前に、犯人を見つけること。いいね?」
太宰「時間がなさそうだけど、それ僕1人でやるの?」
森「1人じゃないよ。そこの中也くんと葵竜ちゃんにも手伝ってもらいなさい。」
中原「あァ?」
えー、オレもやるのー?
めんどくさいけど…。
荒覇吐が関わってるなら、やらなきゃね。
太宰「嫌だよ絶対!何でこんな奴らと一緒にやらなくちゃならないのさ。」
中原「何を言ってやがンだ手前!はっ倒すぞこのガキが!!」
太宰「ガキは君も同じだ!大体僕よりチビなくせに!」
中原「あァン?」
太宰「君はもう少し牛乳を飲んだ方がいい。」
中原「余計なお世話だこの野郎!俺は15これから伸びんだよ!」
森「2人とも黙りなさい。」
中原と太宰の言い合いを眺めていたが、森の一声で収まった。
ちょっと面白かったのにー。
森「中也くん。自分が命令を拒める状態にないことはわかっているね?」
・
86人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウ(プロフ) - ベルゼさん» ありがとうございます!頑張ります! (7月22日 2時) (レス) id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
ベルゼ - ODって設定面白いですね!夢主の一人称がオレなのも好きです!更新頑張ってください! (6月28日 22時) (レス) @page14 id: 7d80b4089f (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 眠いちゃんさん» ありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2023年3月26日 12時) (レス) @page1 id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 夢主の設定がイカれてて好き((( 更新頑張ってください! (2023年3月26日 10時) (レス) @page6 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます!! (2023年2月23日 22時) (レス) id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:七瀬 | 作成日時:2023年2月16日 15時