謎多き古参キャスト、ラティ【ブラスタ】

謎が22個 ページ24

客「じゃあ撮ります！はい、チーズ！」



その声に合わせて、ボクたちは悪い笑顔をうかべる。

ボクは眉をひそめ、カメラ側の目は細く、反対側の目は瞳孔を開かせ、口は弧を描き、舌を出して中指を立てた。

ざくさんは口元に手を当て、瞳孔を開かせ、口はいい感じに弧を描いていた。



客「最高すぎか…。」


客「尊い…死ぬ…。」


「お、いい感じに撮れてるじゃん。ざくさん治安悪っwww」


柘榴「それはお互い様というものでは？」


「それもそうだね。ワンチャンボクの方が治安悪い。」


客「どっちも尊いです。」


客「ごちそうさまでした。」


「はーい。」


柘榴「(ごちそうさまでした…？)」



多分だけど、ざくさん料理も食べてないのになんでごちそうさまでしたなんだ？って思ってる。

合ってたかな？

その後、ボクが久しぶりにホールに出ているからか指名が多く、あちこちを行ったり来たりして、今は公演中だから下がっている。



「疲れた…。ギューしてリンちゃん…。」


リンドウ「いいよ、おいで。」


「わーい。」



リンちゃんのハグは結構好き。

いい匂いするし、暖かいし、この埋まる感じが好き。

だからソテっつぁんとか、アニキとかのハグも好き。



「極楽なり…。」


リンドウ「お疲れ様。」


「好きぃ…ここに住む…。」


メノウ「僕のとこには来ないの？」


「んー後でね。」



そう言えば、メノくんは一気に機嫌が悪くなった。

ジューくん、やっちゃん、マイちゃんが少しビビってる。



「…ねぇメノくん。ボクはね、楽しんでるんだよ。リンちゃんに構ってもらってるボクを見て、不機嫌になるメノくんの反応をね。だからさ、まだダメ。」


メノウ「…うわぁ…それすっごく最高…。」


「でしょ？後でメノくんの好きなようにしていいから、待っててね。」


メノウ「うん、待ってる。」



メノくんはメンヘラでもあるが、ボク限定のマゾでもある。

その反応を楽しんでるのは本当。

だって可愛いもん。



真珠「はー…よかった。」


夜光「なあ、あの二人付き合ってるのか？」


真珠「違うよ。メノウがラティと初めて一緒にショーをした時の役が、メノウがラティに歪んだ愛を向けるっていう役なんだよ。

それで、最初は役としてだったんだけど、だんだん本心からラティにそういうことを思い始めたんだって言ってた。」


夜光「こっわ…。」

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