魔王撃退………私(悪魔)が？【ドラクエXI】 (ページ3)

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2話ページ3

勇者はサラサラした茶髪に青い瞳の男だった。

勇者と言う割にはおっとりした感じがする。

ホメロス「旅の者よ。ようこそデルカダール城へ。」

デルカ王「よくぞ来た、旅の者よ。わしがデルカダールの王である。こうしてそなたが来るのを長年待っておった。ようやく会うことができ嬉しく思うぞ。」

その後王が本当に勇者であることを確かめ、どこから来たのかを聞いた。

…イシの村か。

「(イナリ、聞こえていますね？直ちにイシの村へと向かい、村人たちをホメロスから守りなさい。)」

イナ「御意。」

イナリにテレパシーで指示を出している間に、勇者はいつの間にか捕らえられてしまっていた。

デルカ王「グレイグよ！その災いを呼ぶ者を地下牢にぶち込むのじゃ！皆の者も知っておろう！勇者こそがこの大地に仇をなすもの！

勇者こそが邪悪なる魂を復活させる者！勇者と魔王とは表裏一体なのじゃ！」

…？

おかしいな、今まで王は「牢にぶち込む」なんて言葉遣いはしなかったはず…いや、気のせいか？

グレイグ「我が王はあのように聡明なお方。勇者が何者であるかわかっておったのだ。お前には不運であったな。よし！この者を捕らえよ！」

勇者はそのまま連れていかれてしまった。

デルカ王「ネビュラよ。お主には悪魔の子の監視を頼みたい。」

「御意。」

これは好都合。

疑われることなく彼に接近できる。

1度自室に戻り、デスサイズを指輪に変えて身につけ、新しい魔力制御の術がかけられているピアスを右に3つ、左に4つ付け、ブレスレット、アンクレットとを両手足に付け、ネックレスを付けた。

なんでこんなに作ったのかはエルルカにしかわからない。

だって彼女が作ったから。

その他邪魔にならない程度の持ち物を持って地下牢へ向かった。

in地下牢

「…もぬけの殻なんですけど。」

いるとしたらネズミなどの生き物と倒れている兵士だけだ。

「あぁ、なるほど。オーブを盗んだ子と逃げたんですね。」

その盗賊の牢に大きな穴が空いていた。

2人分の匂いがする。

その匂いをたどって行くと、勇者達が橋の上で兵士に囲まれていた。

駆け寄ろうとすると地響きが起こった。

盗賊「おいおいマジか…。」

橋が…崩れている！？

焦って飛び出すも、橋が崩れる方が早かった。

確か、以前もここから脱獄しようとしたやつがいて……。

このままではまずいと思い、ここをぬけた先の小さな森の川の近くへと急いだ。