9話 ページ10
マンプク「いやあ、ありがとうなんて言葉だけじゃオラの気がすまねぇだよ。何かオラに手伝えることはねぇか?」
カミュ「…手伝えることか。ああ、あるぜ。あの魔物が壊しちまった橋を早いとこ修理してもらいたいんだ。」
マンプク「それならお安いごようだべぇー!橋の修理さ終わるまでオラの小屋で休んでいくといいべや。」
「ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えましょうか。」
イレブン「うん。」
カミュ「ああ。」
マンプクさんの小屋へ戻って少しすると、橋が直ったと報告を受けた。
マンプク「やーやー、おまたせしてすまんかっただ。壊れた橋はオラがバッチリ直したぞ。前の何倍も丈夫にしてやったべぇー!」
カミュ「おおっ、仕事が早いじゃねえか。おかげで助かったぜ。」
きっと何度も壊されていたのでしょうね…。
すると、マンプクさんは命の大樹の導きについて話してくれた。
だが私は知っている。←
カミュ「ふーん…。勇者さまは命の大樹に愛されし者ってワケか。まあいいや。さっさと行こうぜ、イレブン。」
イレブン「うん。」
直してもらった橋を渡り、魔物を倒しながらイシの村へと向かった。
しかし、いざ着いたらイシの村は既にめちゃくちゃになっていた。
「これは…ホメロスの仕業ですね。」
彼の独断それとも王の指示か…。
まあどちらにせよ、イレブンさんには許し難いことですね。
カミュ「イレブン?…なあ、あいつ変じゃないか?」
「え?…ああ、大樹の導きというやつですよ。ほら、あそこの気木に巻きついている大樹の根とイレブンさんのアザが反応しているでしょう?きっと過去へ行っているのでしょう。」
カミュ「なら、イレブンはまだこの状態の町を見てねえってことか…。」
しかし、なぜこの街の過去を見せる必要があるのでしょうか?
…まさか、過去へ行って今を変えようと?
「…何がしたいのですか…エルド。」
カミュ「なんか言ったか?」
「いえ、なんでも。」
人の運命を変えるというのは重罪に繋がるかもしれないというのに…そこまで危険を犯してまでしなければならないことがあったということでしょうかね。
「…おや、戻ってきたようですね。」
ーさくちゅー
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作者名:七瀬 | 作成日時:2021年8月12日 3時