契約印 ページ22
煉「ネビュラから言われてるんだよ!オリオンの使徒達を救ってあげてーって。」
ペ「あいつが…?」
煉「と、言うわけだから!僕と一緒に来てもらうよ!」
なんでだよ。
こいつは見たんだよな?
俺があいつを攫ったところを。
煉「君がネビュラを攫ったとしても、僕は君を助けるよ。」
ペ「ッ!」
煉「ネビュラがそう望んだんだ。だから、ね?」
ペ「…わかった。」
俺はやつについて行った。
すると、山奥の大きな屋敷に来た。
そこでの暮らしは快適で、自由にサッカーもできる。
あとから聞けば、ここは蘭堂ネビュラの屋敷らしい。
あいつは…一体どこまでお人好しなんだよ…。
__…オリオンなんかに屈するなよ、蘭堂ネビュラ。
いや、ネビュラ。
ネビュラside
「ッ…ここは?」
目を覚ましたら白い天井…なんてことはなく、暗い部屋にいた。
?「目が覚めたようね。」
「…あなたは?」
イ「私はイリーナ・ギリカナン。」
「オリオンの理事長の母親ですか。」
イリーナ…ね。
私にとっては嫌な愛称だ。
イ「あなたは飛雁の敵ね?」
「そうだと言ったら?」
イ「飛雁の情報をあなたに渡すわ。ただし、オリオンの使徒になってもらうという条件付きでね。」
典型的な取引だな。
しかも安っぽい。
「嫌ですよ。」
イ「拒否権はないわ。あなたの大切な可愛い子供たちを殺されたくはないでしょう?」
「ッ!?あの子たちに手を出したのか!?」
イ「まだ出してないわよ。」
まだ、ということはこれから出すこともありうるということか…。
イ「あなたが経営している約200軒の孤児院に爆弾をしかけたわ。そして、そのスイッチは私の手元にある。」
「爆破されたくなければ従えと?」
イ「ええ。ちなみに、監視カメラを仕掛けてあるから、あなたが子供たちを避難させるようにしても無駄よ。避難するような素振りを見せたらすぐにスイッチを押すわ。」
「…。」
子供たちかサッカーか…なんて言われたら、子供たちに決まっている。
僕の孤児院にいる子達は軽く1万は超えている。
僕の誤った選択であの子たちを死なせる訳にはいかない。
「わかった、従う。」
イ「ふふっ、それなら…契約成立かしら?」
「何!?」
手の甲を見ると、この前まで宿儺の契約で存在していた契約印がそこにあった。
「お前…わかっていたのか…!?」
イ「オリオンは欲しい情報はどんな手段を使ってでも得る。こんなことは朝飯前よ。」
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リュウヒメ - 続き、、、 (2022年6月5日 8時) (レス) @page30 id: 44b715b917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七瀬 | 作成日時:2021年5月30日 0時