1話 ページ2
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イーストン魔法学校、新学期初日にて。
編入生であるレモン・アーヴィンは寮の自室へ向かっていた。
レモン「えーと……確か……あっ、あった！」
レモンは怖い人と同室じゃありませんように……と扉を開けた。
すると、中には＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿重りに潰されている人がいた。
レモン「なんでぇー！？！？ちょ、大丈夫ですか！？」
「ん"ぅぅ……だいじょぶ、だいじょぶ……ぐふッ。」
レモン「めっちゃ苦しそうですけど……？？と、とりあえずどかしますよ！」
レモンはその人に乗っかっている重りを魔法でどかし、その人に手を貸して立たせた。
そしてその人物の顔を見て、小さく悲鳴をあげた。
それはそうだろう。
潰されていた人物は、肌の色も目も見たことがないもので、全身ツギハギだらけであったのだ。
初めて見た人は誰でも怖がるであろうことを自覚しているのか、レモンの声を聞いても眉ひとつ動かさなかった。
「イヤァ、ごめんね？怖がらせてしまって。」
レモン「あ……いえ、そんなつもりではなくて…！」
「いやいや、いいんよ。怖がられる見た目ってのは自覚してっし、何より……すげぇ嬉しいんだ♡」
レモン「へ？」
嬉しいと言った彼女に、レモンは間抜けな声を上げた。
レモンが呆けている間も、彼女は頬を染めて嬉しそうに身を捩っていた。
「あ、自己紹介が遅れたね。ジブン、ニュータ・ビスティアっていいます。入ってきたってことはルームメイトよね？以後ヨロシクドーゾ。」
レモン「あっ、はい！そうなんです！私はレモン・アーヴィンです！よろしくお願いします！」
「レモンチャンね。敬語は外していいよー。」
レモン「わ、わかった！じゃあそうするね。」
ニュータは左側のベッドに座り、レモンは反対側のベッドに荷物を置いた。
なぜ潰されていたのか気になるレモンは、ニュータのことをチラチラと見ていた。
「なんで潰されてたのかって聞きたそう。」
レモン「ギクッ！すみません…。」
「いやいや、いいよ。アレはねぇ………ジブンの趣・味♡」
レモン「…趣味？(まさかこの人……マゾヒストォォ！？)」
「レモンチャン！ストレスが溜まったらどうぞジブンで発散してね！♡♡」
レモン「イヤァアアアア！！変態ィイイイイ！！」
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作者名：七瀬 | 作成日時：2024年3月25日 22時
