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ここしばらく調子がよくて慧の集中力が切れたときによくお散歩だったりちょっとした買い物に出かけていて1ヶ月近く痙攣発作は起こしてなくて他の発作が3日に1回ほど。
慧「 りょうご飯食べよう〜 」
少し前に検査入院した際に駄々こねて宏太に無理やり買ってもらった大量の本を今はすごいスピードで読んでいていつも兄弟たちにもったいないからもっとゆっくり読みなよなんて言われている。
涼介「 待ってね〜あとすこし!」
きりが良くないと涼介はなかなか本をやめられなくて寝ないで朝を迎えて宏太にこっぴどく怒られることはよくある。
5分ほどしてやっとダイニングにやってきた涼介。
涼介「 わ、冷やし中華?」
慧「 そう!この前食べたいって言ってたでしょ?」
涼介「 うん!ありがとう。」
食にこだわりのない涼介だけど本に出てくるとそれを食べたいと言うから少しでも食事を楽しんでもらおうと光と慧は涼介のリクエストをいつもちゃんとメモをして作る。
慧も比較的少食だけど涼介はさらに少食。
でも食べるのはゆっくりだから慧と同じぐらいに食べ終わってしっかり薬まで飲んだ。
涼介「 ねえ〜お散歩したい。」
慧「 んーじゃあ2時からね。それまでは本読んでおいて。」
涼介「 やった!ありがと!」
少しだけ社交的になればな、なんて兄たちは言うけれど涼介は兄弟と病院の人以外で話す相手なんていなくて小学校すらまともに通えなかった涼介だから人付き合いが苦手。
今の生活で人付き合いは関係ないしと涼介は言うけれど少しでも友達が出来たらいいなとみんな思っているのだ。
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作者名:らぷ | 作成日時:2020年5月24日 10時