Petite lumiere 22

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ひさしぶりのリハビリは振り出しに戻ったような感じでうまく動かない体にイライラしている様子だった涼介。


雄也「 涼介くん、焦ると余計に体動かしにくくなるからゆっくりゆっくりやろうか。
体壊しちゃうのも困るでしょ？」

茶色い長髪で最初は無愛想な怖い人、ってイメージだったけれど実は人見知りってだけで優しくて気配り上手で雄也先生はいつもにこにこ涼介を励ましてくれる




1時間ほど座位を1人で取る練習をしたり、足を動かす機械を使ったり、といろいろやっていると汗はびっしょりで見かねた雄也先生が「 おしまいにしよ〜 」と声をかけてくれた


もともとサッカーもすっごく上手で運動神経は抜群だったからリハビリも上手くいくんじゃないかと言われていたけれどそんな簡単な話ではなく、肘を持ち上げるのでさえ精一杯。
そんな落ち込んでしまった涼介に誰よりも励ましてくれたのは家族でも大ちゃんでもなく雄也先生だった



涼介「 まだ、これちょっと続けていい？」

雄也「 ううん これ以上やると体壊しちゃうよ
またいつでも空いてるからおいで 」

涼介「 わかった ありがとう 」

雄也「 よし、じゃあ体戻すよ〜 」



サッと涼介を車椅子に移動させてくれた雄也先生はやっぱり理学療法士なだけあってスムーズで涼介も笑いながら「 雄也先生に毎日移動させてもらいたいわ 」なんて言っている




帰宅後もいつもは疲れて動けなくなる涼介だけど今日は雄也先生がちょうどいいところで止めてくれたから少しだけ使いやすそうな手を見て満足そうな顔をする涼介。

そして、その涼介見て双子もニヤニヤ嬉しそうでみんながこうやって笑顔なだけでこんなにも嬉しいのかと俺も思う


これからもずっとずっと俺も宏太も涼介と裕翔と侑李の味方だからね、と楽しそうに3人で笑い合う姿を見つめてそう呟いた




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比較的長い間書いていたお話なので辻褄が合わない箇所があるかもしれませんが、目をつぶってください(＞＜)

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