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俺はその足で駅まで向かい、仕事へ向かう。
基本的に涼介は麻痺やてんかんなどの他の疾患はないし、機嫌が悪いときもなくていつもにこにこしてるような子だから呼び出されることはないけれど念のため仕事は抜けやすいものを選んだ
末っ子の裕翔が今は大学生だけど大貴も働いているし、涼介も気持ち程度だけどお給料が出るからあんまりお金を気にして生活することも今は減ってきたけど数年前はかなりギリギリの状態だった
俺と大貴は頭もそう良くなかったから大学に通わずに就職したけれど、裕翔は頭が良くて学校から受験を勧められて受験をすることにして神経質な裕翔と周りのことを考えるのが難しい涼介が同じ家にいるのはかなり大変だったのを思い出す
いつもは優しくて自分のことよりも涼介を優先してくれる頼れる末っ子だけど、受験となるとそういうわけにもいかなくていつもと様子の違う裕翔に涼介は戸惑って何度も話しかけようとしてちょっかいをかけるから裕翔はそれにイライラしてブチ切れたり、と家の中が大混乱で涼介を施設に預ける話も出たほど。
あのときは施設に預けるお金もなくて、そう決断できなかったけれど今となっては預けなくてよかったなと心から思う
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作者名:らぷ | 作成日時:2022年8月13日 1時