Petite lumiere 21 (ページ29)

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そんな中、生まれてきたのが裕翔で母は健康に生まれてきた裕翔には俺たちに接するみたいに優しくて涼介には変わらず虐待を繰り返した

泣いたら殴ったり蹴ったりするのは当たり前で涼介の体には多くのアザがあり、この頃から涼介のアザは服で隠すことが出来なくなって涼介はそれまで怪しまれないように最低限病院には行っていたけれど、アザが目立つようになってからは一切外に出すことがなくなった

俺が中学に入学したぐらいの頃から涼介が寝ているのか、意識がないのか、分からないような状態が続いていて心配になったから意を決して母がいない時に大貴と2人で病院に連れて行くと警察がやってきて気が付いたら4人揃って施設に預けられることになった

母は捕まったらしくてあれから17年が経った今も母の情報は何も入ってこなくて安心してると同時にいつか会ったらどうしようと不安にもなる

当時6才だった涼介は病院で治療を受けて2年もすれば平均的な体重に戻ったけれど彼の記憶にもあの頃のことが残っているみたいで、女の人は苦手でパニックを起こしてしまう

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