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薮くんは医局に戻って少しだけ家族5人の時間。
なんだか怖くて見れていなかったけれど、布団をめくって見えたのは 完全に内側に折れ曲がった脚と指はばらばらだけどグーの形で固まってる両手
手は少しずつ緊張が解けて真っ直ぐにはできなくてもある程度回復する可能性があるけれど、足はなかなか難しいのではないかとのこと。
「 痛そうだね、」
そっと撫でると反応をするようにビクンと動く。
不随意運動なんだけど、拒否をされたようで胸が痛かった
しばらくすると、涼介の手足がグーっと真上に伸びてガクガクと痙攣を始めた
瞬きをかなりのスピードで繰り返して口元にあるチューブを手で抜きそうになるからなんとか抑えて、横向きにさせて発作が落ち着くのを待つ。
運ばれてから涼介のてんかん発作は初めてみたから何をどうすればいいのかわからなくてかなり激しい発作に改めて恐怖を感じた
呼吸がとにかくうまく出来てなくてあの時みたいに顔が真っ青になってきてアラームが鳴り響いていたからナースコールを押す直前には看護師さんが来てくれた
看護師「 大丈夫だよ、すぐ落ち着くからね 」
口のチューブを少し動かして痰を吸引し、すぐに酸素マスクに切り替わった
アラームはようやく止まったけれど痙攣は止まらなくてやってきた薮くんが口にシリンジで薬を注入した
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作者名:らぷ | 作成日時:2022年8月13日 1時