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中3の頃は同じクラスじゃなかったから気付くことはできなかったけれど言われてみれば登下校のときに歩くのが遅くなった。フラッとすることもあった気がする。
高1では同じクラスで頻繁にペンを落とすようになったりご飯も固形物で咳き込んでいる姿をよく見ていた。
ある日、歩くのがやっぱり遅い涼介と階段をゆっくり昇っていたらつまづいたのか結構高いところから涼介は転がり落ちた。
出血はしていなかったけれど、すぐ駆け寄っても反応はなくて涼介は救急車で運ばれた。
特別に同伴させてもらって先生と涼介と救急隊の人と俺、あの空間は本当に怖くて意識はなくても嘔吐を繰り返す涼介にひどく恐怖を感じた。
「 なんで助けてあげられなかったんだろう。」
そう呟くと涼介の1番上のお兄ちゃん、宏太くんが
「 いてくれただけでも、助けを呼んでくれただけでも本当に嬉しいよ。感謝してる。」
と言って泣いている俺を宏太くんも不安だったはずなのに慰めてくれた。
あの日から涼介は階段が怖いから学校にいきたくないんだ、と言ってある日退学していた。
バイトに明け暮れていた俺は涼介に会いに行く機会が減ってしまって今みたいに光くんに状況をちょくちょく聞いていたぐらいで長い間あっていなくて久しぶりに会いに行くと涼介は「 嫌われちゃったのかと思った、」と泣いていた。
裕翔「 そんなわけないじゃん。
俺、あの時助けてあげられなくてどんな顔して会えばいいのかわからなかったんだよ。」
涼介「 別に、脳震盪起こして指骨折しただけだよ？笑笑 どうってことないし、あれは裕翔悪くないから。」
ネガティブ思考な俺を助けてくれたのはいつも涼介だったなぁ、と思い出す。
涼介「 俺さ、もう悪くなるだけだからたくさん会いに来てよ。寂しいから、ね？」
上目遣いをする涼介はいつだって可愛くて分かったよ、と抱きしめると弱い力ながらに俺を引き剥がして
「 特別扱いっていうか、
今までと違う扱いしたら怒るからね。」と
いつも通り強気な発言をされて笑うと急に真剣な顔になって
「 本気だよ。裕翔は、裕翔だけは、変わらないでいて。」
なんて言うから頷くと涼介は満足そうに笑った。
あれから受験前までよく通っていたけれど
忙しくなった頃にインフルエンザにかかって悪化したと話を聞いた。
実家に帰ると母もにぃちゃんも涼介のことを心配していた。
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らぷ(プロフ) - いちごさん» リクエストありがとうございます！特に持病ない設定もいいですね！！やらさせて頂きます。 (2020年4月2日 22時) (
レス) id: a92e560c7f (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ありやまが高校生設定で、実験の匂いにやられて実験中に吐いてしまう山田くんの話が見たいです。ありやまは幼馴染設定でお願いします。 (2020年4月2日 21時) (レス) id: b1acc93996 (このIDを非表示/違反報告)
らぷ(プロフ) - くるさぼさん» ありがとうございます泣泣 泣いていただけたなんて本当に嬉しいです... 本当にありがとうございます！ (2020年3月10日 7時) (レス) id: a92e560c7f (このIDを非表示/違反報告)
らぷ(プロフ) - やまたかさん» リクエストありがとうございます。とても個人的で申し訳ないのですが、パニック障害をメインで書くのに少し抵抗があっていつかはもちろん書くのですが少し先になってしまうかもしれません...泣 でも絶対に書くので気長にお待ちしていただけると嬉しいです。 (2020年3月10日 7時) (レス) id: a92e560c7f (このIDを非表示/違反報告)
くるさぼ(プロフ) - 感想です。ずっといっしよ読んでめっちゃ泣きました。とても家族愛が感じれるお話でした！ (2020年3月10日 1時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぷ | 作成日時：2020年3月9日 20時
