Petite lumiere 13 (ページ9)

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なかなかリビングにやってこない宏太と涼介に嫌な予感を感じながらも他の兄弟たちのご飯を作ったりしているといつもよりもずいぶんと遅く少し疲れていそうな宏太がやってきた。

お姫様抱っこされた腕の中にはもちろん涼介がいて小さくうずくまっていていかにも体調が悪そうな雰囲気。

宏太に代わって涼介を抱っこしたけれど
げほっげほっとたんの絡んだ咳をし始めた。

「りょうくんげほげほしんどいね。
病院行って良くしてもらおう？」

「やぁ、、げほっげほっ」

「咳たくさんしてるとね、お胸も痛い痛いなっちゃうの。
りょうくんが泣いちゃうとにいにたちも心配だからさ、病院で治してもらおう？」

「んん～、」

これ以上何かをいっても彼の気は変わりそうになくて仕方ないから慧と協力して病院に連れて行くことにした。

俺は家でウェブデザインの仕事をしていて
双子の慧も同じく家で建築関係の仕事をしているから
基本的には涼介に付きっきりの状態なのだ。

「りょうくんお着替えしちゃおうね！」

慧が頑張って涼介を着替えさせている間に病院の予約を取って診察券などを準備する。

「ちょ！りょう右足、こっちの足あげて！」

嫌がって慧を容赦なく叩く涼介の姿に笑っていると準備ができたみたいで泣きじゃくる涼介を抱っこしながら車に乗せた。

「げほっ！やだ～～！！！げほっげほっ！！んー！！」

こんなに涼介がワンワン泣いているのを見るのは久しぶりで強引すぎたかな、と思いながらあっという間に診察室へ案内された。

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