Petite lumiere 13 (ページ7)

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強くなりたい (先天性心臓病) ページ7

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「くっっ、んっ！にぃ、、」

夜中、涼介が俺の腕を弱い力で掴んできた。

「りょう、りょう分かる？わかったらおてて握ってね。」

先天性の心臓病を抱える涼介は何かあってもいいようにいつも一緒に寝ている。

握る手は微かに握ってくれて安心させるように背中をさすりながらすぐ手の届くところにいつもおいてある薬を涼介に飲ませた。

「んっっ、はぁっはぁっ、、」

俺の腕の中でうずくまり汗ばむ涼介は必死に息を吸おうとしていてそんな苦しそうな姿に涙が溢れそうになる。

しばらくすると良くなってきたみたいで
ゆっくり起き上がってきた。

「りょうくん苦しいのなくなった？」

「ちょ、と、ある」

「分かった。楽になるまでここでねんねしてていいからね。」

背中を撫でているとまた腕の中で寝はじめて
さっきよりはずいぶんと良くなった顔色に安心した。

朝になりアラームで起きると
涼介も一緒に起きたみたいでにい、と呼んできた。

「りょうくんおはよう。ここまだ痛い？」

涼介の小さな体の真ん中にある心臓を指差すと
少し笑顔になってもう痛くないよ！と言ってくれた。

「それはよかった。
じゃあにぃとみんなのところ行こうね。」

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