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そんなのわたしだって理解してるつもりだったけどこんなに疲れ切った母親を見て育つ息子は果たしていい子に育つのか、そんなのありえないに決まっている。
「 はぁ、もう、わたしやっていけないかも。」
「 ひかる、ひかる。一旦落ち着いて。
涼介はたっくさんこれから大変なことがあると思う。
だから一緒にみんなで支えていこう。光一人で抱え込まないで。」
宏太は泣きそうな私を抱きしめて
「 大丈夫。きっとうまくいく。」
と言ってくれた。
きっとあの頃のは私は宏太がいないと鬱になって育児放棄してたかもね、なんて。
「 ぁっぁ、、ぁぁ、」
苦しそうに声を出す涼介は
首を反らせて呼吸がままなっていない。
抱っこして首を支えてあげて酸素マスクをそばに置いて出来るだけ呼吸がしやすいようにしてあげる。
「 りょーちゃん!頑張って!!」
一人で大人しくトミカで遊んでいたはずの圭人もやってきて声は出ていないのにひたすら涙を流し続ける涼介の手を握っていた。
「 ありがとう。けいと。」
「 りょうちゃん痛いの?」
「 そうそう。りょうちゃんいたいいたいなの。
だけどね、ままたちは何もできないんだ。」
そういうと圭人は泣きそうな顔で涼介の手をさっきよりも強く握って「 りょうちゃん頑張って!」とまた言った。
しばらくすると涼介の発作は落ち着いてきて
ねじれた足を動かそうとするとさっきまでカッチカチだったけれど曲げることができた。
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この話で短編集13はいっぱいになったので移行致します〜!!
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作者名:らぷ | 作成日時:2020年1月12日 15時