検索窓
今日:10 hit、昨日:37 hit、合計:79,974 hit

# ページ27











夕方に光が家に帰りその後宏太が帰ってきてその頃に涼介も起きた。



宏太「 涼介?」


涼介「 んー...おかぁ..り 」


宏太「 ただいま。体調どう?」


涼介「 いいょお...」



発音がおかしいな、って思ったら補聴器をつけてなかったみたいで耳をトントンと触った。


宏太「 あ、これ?」




補聴器を渡すとゆっくり起き上がった。


涼介「 もう、気持ち悪くないし大丈夫。」


本当に?と顔を覗き込むと結構顔色も良くなっていた。







慧「 良かったね。明日は透析か。」


涼介がお風呂に入っている間カレンダーを確認する慧は苦笑いをした。



宏太「 仕方ないよ。部活できなくても。」



週に3日透析に通う涼介はもともと練習がない月曜日と練習のある水、金は学校を早退して透析をしに行く。


前は宏太が送り迎えをしていたけれど、
恥ずかしいからといつからか1人で行くようになった。
その分サボったりもあるけれど兄二人は自己責任だ、とあまり怒らない。そんな兄二人に涼介はいいような悪いような気がしているらしい。



慧「 サボらないといいけど。」


宏太「 縁起でもないこと言わないで笑笑 」



心のどこかで涼介にサボらないでくれ、と思っている自分もいるし、そんなことしないだろうって思っている自分もいる。



涼介のことを信じてやれない兄二人でごめんな、ってずっと思っていた二人だった。









#→←#



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
175人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らぷ | 作成日時:2020年1月12日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。