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夕方に光が家に帰りその後宏太が帰ってきてその頃に涼介も起きた。
宏太「 涼介?」
涼介「 んー...おかぁ..り 」
宏太「 ただいま。体調どう?」
涼介「 いいょお...」
発音がおかしいな、って思ったら補聴器をつけてなかったみたいで耳をトントンと触った。
宏太「 あ、これ?」
補聴器を渡すとゆっくり起き上がった。
涼介「 もう、気持ち悪くないし大丈夫。」
本当に?と顔を覗き込むと結構顔色も良くなっていた。
慧「 良かったね。明日は透析か。」
涼介がお風呂に入っている間カレンダーを確認する慧は苦笑いをした。
宏太「 仕方ないよ。部活できなくても。」
週に3日透析に通う涼介はもともと練習がない月曜日と練習のある水、金は学校を早退して透析をしに行く。
前は宏太が送り迎えをしていたけれど、
恥ずかしいからといつからか1人で行くようになった。
その分サボったりもあるけれど兄二人は自己責任だ、とあまり怒らない。そんな兄二人に涼介はいいような悪いような気がしているらしい。
慧「 サボらないといいけど。」
宏太「 縁起でもないこと言わないで笑笑 」
心のどこかで涼介にサボらないでくれ、と思っている自分もいるし、そんなことしないだろうって思っている自分もいる。
涼介のことを信じてやれない兄二人でごめんな、ってずっと思っていた二人だった。
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作者名:らぷ | 作成日時:2020年1月12日 15時