Petite lumiere 13 (ページ26)

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涼介「ひかぁ？」

光「うん。調子悪いんだってね。気分どう？」

涼介「んー結構いいよ」

いつもよりもふわふわとした話し方の涼介は寝起きだからあんまり意識がはっきりしてないんだろうなあ、と彼を小さな頃から見てきた光は笑った。

涼介「なんで笑うの、」

光「りょうが慧にぐずぐずって言われて拗ねたって聞いたから笑」

それっぽいことを言うと涼介はまた拗ねた様子で
無言で布団を頭までかぶった。

光「あーもうごめんごめん。慧も家出るとき謝ってたよ笑肝心の涼介は寝てたけど笑帰りになんか買ってきてくれるって。」

涼介「ほんとに？ならいいや。」

いつも通りな涼介に戻ってちょっと安心したけれど
あまり顔色は良くなくて悪化したのが目に見える。

早めに仕事を切り上げてきたのか5時に帰ってきた慧は涼介をひとめ見て「寝てなよ？」と言った。
ぶっきらぼうな彼はなにかと涼介と喧嘩するけれどお互い素直になれないのを分かっているからあまり大ごとにはならない、はず。

涼介「もうたくさん寝たよ。」

慧「病人は寝てろよ～」

涼介「その言い方やめてって言ってるじゃん。」

慧「とにかく、寝てないと良くならないよ。
明日は学校行けるように今寝て起きな。」

涼介「わかった。」

慧が部屋を出ると素直に布団を被り寝てしまった。

光「りょう最近あんまり具合良くないの？」

慧「いや、ここ最近は部活も結構行ってたし透析もサボってないらしくて調子良かったんだけどね。」

光は慧の幼馴染みで昔っからの付き合い。
涼介にとっては兄みたいなもので彼自身も涼介を弟のように可愛がってくれているのだ。

光「そうなんだ。サッカー、頑張ってるね。」

慧「あいつがあそこまで頑張れると思ってなかったもんね笑」

中学時代、サッカー部に所属していたけれど病気の悪化によりほとんど参加できずやっと落ち着いてきて高校ではみんなと同じように参加できるようになったのだ。

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