どんなときも (後遺症) ページ16
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脳梗塞による後遺症持ちの涼介くん
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「 まぁ、、」
「 んー?りょうちゃんどうした?」
5歳で左側の麻痺がある涼介は1人で立ったり座ったり生活するのが難しくて倒れてからはベッドで横になって毎日を過ごしている。
呂律も回りづらくて聞き取りにくいことも多々だけど明るい性格は何も変わらなくて安心しているところもあったり。
「 1人で寂しかった?笑 ゆうくんそろそろ帰ってくるよ。」
双子の裕翔は相変わらず幼稚園に行っていて涼介も早く戻らせてあげたいけれど歩くことも難しい涼介はなかなか病院とも幼稚園とも上手く進まずリハビリ中心の生活をここ半年ほど送っている。
「 ゆと、、がぁっ、て、、う?」
「 んー、裕翔頑張ってる?って?」
涼介は少しにっこりしながら頷いた。
「 頑張ってるよ!先生もね、涼介くんがいるから頑張ってるって裕翔が言ってたって。涼介も早く戻ろうね。」
涼介はうんうん!と何度も頷いて慣れない手で抱きついてきて思わず頬にキスをした。
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作者名:らぷ | 作成日時:2020年1月12日 15時