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侑李「 けいと!宏太とヒカ来たよ。」
圭人「 分かった!ありがとう 」
涼介の担当医と担当の看護師さんの2人がやってきた。
この2人とは昔からの仲で4人の親が亡くなってからはずっと親のようなお兄ちゃんのような関係でいつも面倒を見てくれる。
宏太「 お邪魔しまーす。じゃあ、早速ね。
涼介最近どう?」
圭人「 昨日のご飯がだめだったみたいでさっき吐いちゃった。あとは相変わらず機嫌が悪くて笑 」
光「 あの薬効かなかったか。そうなってくるとやっぱりたくさん寝かせておくのがいちばんだね。学校もないことだし前よりはストレスも減ってきたと思うよ。まあ本人にしか分からないところだけど。」
宏太「 うんそうだな。薬はあんまり増やしすぎるのも良くないし第一効いてるかさえ分からないところもあるしこれからは減らしていく方向で。」
圭人「 うん。ありがとう。」
光「 じゃあ涼介見に行こ。」
涼介の部屋に入るなり2人は真剣な表情に切り替わる。
宏太「 りょう〜、りょう、」
涼介「 んー 」
宏太「 気分はどう?酸素マスクないと苦しい?」
涼介は目をゆっくりと閉じて縦に頷いた。
宏太「 わかった。一旦お口の中とか見たいから、酸素チューブにするけど大丈夫そう?光と一緒にスーハーしてみてね。」
酸素マスクから酸素チューブに変えると呼吸が一気に苦しくなることがあるためできればチューブで生活できるようになってもらいたいけれどそう上手くいかないのはこの3人が一番よくわかっている。
光「 りょう、りょう〜 すー、はー、すー、はー、すごいすごい上手だよ!すー、はー、」
涼介は目を必死に開けて光と一緒に呼吸をする。
その隙に口の中を見たり腫れている箇所がないか素早く宏太が見ていき完了したところで酸素マスクに切り替える。
宏太「 ちょっとね、口内炎が増えてきたからビタミン剤だけは追加で。あとは難しいと思うけど体重もう少し増やしていこうね。体力も上がるし熱も高くなるから頑張ろうね。」
涼介「 くるしい、の、とれない?」
宏太「 動悸?だったら薬あるから飲んでおく?そんなにキツかったらごめんな。」
涼介「 うんっ、、」
点滴をして次は下半身だね〜と宏太がいうと
あからさまに涼介は嫌そうな顔をした。
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くるさぼ(プロフ) - らぷさんの作品が本当に大好きです。無理を承知でお願いします。他の短編集も観れるようにしてくれませんか? (2019年6月23日 1時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぷ | 作成日時:2019年6月23日 0時