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涼介はずっと院内学級に通っていたものの
具合が悪い日も多かったため勉強は追いついていなくてこれからは侑李たちの通う小学校の支援級に籍を置くことになった。
とはいえすぐに通うのは心配だしまだまだ体調が万全なわけではないから、あと2週間後からゆっくり調節しながら通うことになっていてそれまではお兄ちゃんたちと家で過ごすことになっている。
慧「 りょうー、お昼何がいい?」
涼介「 なんでもいいよ!」
慧「 いつも光のご飯食べてるでしょ、俺の作るやつだと多分まずいだろうからどっかで買ってくるか。」
涼介「 うんー、、でも制限、あるよ?」
慧「 大丈夫だよ。しっかりにいちゃん見るから。」
涼介「 分かった。」
いくら手術をして元気になったからと言って塩分を大量に摂取すると涼介の体はまた壊れてしまうわけで結局1年ほどは様子見をしつつ一般的な生活へと変えていく方式なのだ。
慧「 うーん、何食べたい?」
涼介「 なんでもいいってば笑 」
車で近くのスーパーに行くことにしたけれど
中に入った途端涼介は無理と言って足がなかなか前に進まない。
慧「 どした?なんかあったの?」
涼介「 人多いのっ、こわく、て、」
慧「 わかったごめんな。まだ慣れないよね。」
涼介「 ううん、ごめんなさい。」
涼介はその場で泣いちゃって
慧は慌てて車にまた涼介を乗せた。
病院の外の世界を知らない涼介にとってたくさん人がいるところは未知の世界で今までは行かないように言われていたからそんな簡単に行けるのが怖かったし何より病院に逆戻りだけはしたくなかったのだ。
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くるさぼ(プロフ) - らぷさんの作品が本当に大好きです。無理を承知でお願いします。他の短編集も観れるようにしてくれませんか? (2019年6月23日 1時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぷ | 作成日時:2019年6月23日 0時