氷柱の戦い 3

捌拾陸 ページ12

Aside



ﾍﾀ


俺はその場に座り込んだ



良かった




助けられて




宇髄「おい！A！すげぇな！！」





実弥「A。ありがとなぁ」




しのぶ「待ってください！Aさん、何をしたんですか？今まで治ることのなかった御館様の病がすぐに治るなんて信じられません」



悲鳴嶼「南無…胡蝶の言う通りだ。A、しっかり説明しなさい」



無一郎「死んでないじゃん。なんなの？」




伊黒「貴様の言うことはよくわからん。なぜ御館様は治ったんだ。あの数分の間に何があったんだ。説明しろ。」



甘露寺「さすがAさんだわ！！病気を治しちゃうなんて！素敵！」




『後ででいい？今ちょっと疲れて何もしたくない』




実弥「おい、大丈夫か？」



実弥が心配そうにこっちをみる



今日はやけに疲労がたまっている



体が重くて動ける気がしない





『…体が…重い』





実弥「体？おい、胡蝶！Aを見てくれねぇか？！ 」




しのぶ「Aさん？どこか体が優れないのですか？」




俺は体を実弥に預け、目を開けているだけだった




喋るのも辛い




とりあえず休みたい



それだけだった




実弥「体が重いんだと。病気か？」





しのぶ「いえ…病気とは思えないのですが…」





しのぶ「衰弱…」





実弥「は？なんて言った？」




しのぶ「恐らくこれは衰弱かと…」




実弥「まさか…あれか…」




しのぶ「Aさんはもう長くは生きられないでしょう。」

捌拾漆→←捌拾伍

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す