青葉城西の元エース (ページ4)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:950 hit

3話言えないページ4

監督に言われ大人しくベンチに下がった

監督「珍しくミスが多いな。どこか体調が悪いのか？」

『いえ、特に』

監督「いつもより足がおもたそうじゃないか。インターハイも近いんだ。無理はすんな」

監督の優しい声がけなのにイラッとしてしまう

インターハイが近いことなんかわかってる

だからいまこの足の痛みで動けないとか言い訳してる暇ないんだ

無理をしなきゃ白鳥沢に勝てない

みんなで勝ちたいんだ

ここで俺が抜けたら勝てない

監督「足が痛むなら今日は病院に行きなさい」

『痛くないです！ほっといてください！』

しまった

監督に当たった

イライラしてるとはいえ足の調子が悪いのは事実

俺の管理不足

監督に八つ当たりしてなにしてんだろ

ベンチもコート内のメンバーも普段声を荒らげることがない︎︎俺に目を向ける

『すみません。ちょっと抜けます』

ベンチから立ち上がって歩こうとした

ｽﾞｷｯｽﾞｷｯ

『った…』

ｶﾞﾀｯ

痛む足から力が抜け倒れた

「樹さん！！！」

ほらみんなが見てる

足が痛いのバレる

そう思って勢いよく立ち上がった

足が痛いそれしか頭になかった

『大丈夫なんでもないよ』

そう言って体育館を後にした