お別れ ページ36
翌日にはAたちはもう100階クラスに登り詰めていた。
「やったー!個室だ!これでもうお金と宿の心配しなくてもいいね!」
「そいてはどうかな。この個室は100階から落ちればすぐにチェックアウトだ。
90階から100階に上がれた事と、100階以上に残ることとは全く違う
100回の壁があるんだ。」
『壁?』
「100階を境に待遇が良くなる。
そうすると皆、このクラスを死守しようとする。ありとあらゆる手を使ってでも負けまいとするくすぶった連中が出てくるんだ。
そんな連中に躓くと結構ここで時間食うぜ。
気をつけろよゴン、A。」
「『うん』」
キルアの忠告も杞憂で、ゴンとAは100階クラスも難なく踏破していた。
彼らはここでもいくつかの試合をこなす。
「ファイトマネーは指定口座に振込みました。」
「ほんとだ。数字が見たことも無い桁になってる。つい一週間前まで無一文だったのに。」
『うーん。私はもう十分かなぁ。』
「え?」
『もう生活できるくらいにはお金溜まったし、私はここで降りようかな。』
「はぁ?!」
『え、どした…?』
「なんだよA、俺たちと一緒に行動しねーの?!」
『え、そんなこと言ったっけ……』(本気で思い出してる)
「いや……言ってないけどよ」
「いいじゃんキルア!Aは強いんだしここで鍛えなくても大丈夫だよ!」
「ゴンまで……」
『私色々やりたいことがあるんだ!てわけだからさ、ゴン、キルア今まで本当にありがとうね!』
2人の少年をきゅっと抱きしめるA
「うん!ありがとう!また会えたらね!」
純粋で穢れのない笑顔を見せるゴンと
「……気をつけろよ。じゃあな!」
白い肌によく映えた血の紅潮を見せるキルア
『それじゃあまた!いつでも連絡して!バイバイ!』
ここで彼らとはお別れとなった。
天空闘技場を出ると後ろから声を掛けられる。
「行っちゃうのかい♠」
『ヒソカさん…うん。いろいろこの目で外国を見てみたいです。』
「そう♥ボクはまだしばらくココに留まるから、寂しくなったら遊びにおいでよ♥」
『うん!ありがとう!』
小走りでヒソカを軽くハグする。
「♥」
『また会いましょう!絶対ですよ?』
「なにかあったらボクを呼んで♥キミのためなら喜んで力になるよ♦」
『はーい!!』
手を振りながら天空闘技場を後にするA
ゴンとキルアとここで別れることが、今後の運命を大きく変えるのを誰も知らない。
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かすみ(プロフ) - もるさん» 初めまして!コメントありがとうございます!お返事遅れてしまってすみません、、。更新頑張ります!多忙でかなーり亀更新になると思いますが気長に待っていただけるとうれしいです! (2022年7月25日 23時) (レス) @page50 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
もる - 初めまして!とてもかわいい主人公ちゃんで読んでいて癒されました!文面からも作者様の温和なお人柄が出ているように感じました。忙しいかと思いますが、更新楽しみにしています♪ (2022年6月29日 3時) (レス) @page50 id: 2766806a74 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - しろさん» はじめまして!コメントありがとうございます!嬉しいです!頑張って作ろうと思います!少し待っていてください! (2022年5月27日 2時) (レス) @page50 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
しろ - はじめまして!このお話とても好きです!続きは書かれないのでしょうか?? (2022年5月20日 13時) (レス) @page50 id: 1cd0628146 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - ちくわさん» ありがとうございます!がんばってみます! (2020年12月29日 10時) (レス) id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霞 | 作者ホームページ:http://narutodreamer
作成日時:2020年9月11日 13時