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「え、でも望月さん。私”一人で”と国木田さんが……」
「え?小泉さんって女性だったんですか?
いがーい♡だって可愛くないんだもん♡」
噛み合わない会話に胃の痛みを感じながらAは望月愛里咲の言葉に若干イラッとする。
性別隠してたけどさ、それはどうだよ望月。
そして望月愛里咲に悪気はない。微塵もないのだ。
「国木田さん。潜入は得意分野です。是非、ここは矢張り私一人で_。」
「国木田さん………。やっぱり私じゃ…力不足ですか………?」
望月と一緒に任務に行くだなんて死ぬほど嫌なAは国木田の説得を続ける。
駄目だ。望月と行かないといけないとか死にます。いや、もう死にたい。
Aを急にネガティブにした元凶の望月は涙目になって、上目遣いで国木田を見上げた。
「((((国木田さんずるい))))」
そう思って居るであろう他の社員の心の声にも吐き気を覚える。
国木田は少し考えるような素振りを見せ、そしてその言葉を放った。
「……まぁ、リスクもそこそこ高いしな。二人での共同任務にすることにする。」
神よ。
見放さないで下さい。
望月は可愛くぴょんぴょんとびながら喜び、Aは椅子の上で自分の力が抜けていくのを感じた。
「……膨大な金と引き換えに大量の違法の薬、ねぇ…。てかこの施設俺入って良いのか?」
Aはデスクに一人で突っ伏していた。
泣きそうだ。と言うか一回泣いた。
通路側であるデスクの右側に大量の書類を積み、パソコンを閉じて頭にマフラーを被せる。
「舞踏会で行われる……?あ、20歳以上の女の所は主催者と親戚は別に男でも良いのか。」
聡司はフワフワと書類をめくっていた。
Aは今後のことを考えて胃が痛いどころの騒ぎではなくなる。
突っ伏したままデスクの引き出しを開け、胃薬を飲むA。ついでに頭痛薬も飲んだ。
「舞踏会の開催日は明日………
絶望する。
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綾部伊沙(プロフ) - 鯖印の鯖味噌味の鯖さん» 鯖!? 超絶久し振りだな 見てくれてたんですね! ありがとうございます!今から作りま〜す (2023年4月27日 19時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - 灯花さん» コメントありがとうございます! 続いてしまいましたね汗 もう少しお付き合い頂ければ幸いです。 今から続続編作りますね〜 コウカイデキルカハベツダガ (2023年4月27日 19時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
鯖印の鯖味噌味の鯖(プロフ) - わーいうれぴ🫶続続編頑張れ! (2023年4月26日 21時) (レス) @page50 id: 18bb949ae1 (このIDを非表示/違反報告)
灯花(プロフ) - 続続編がんばれ!楽しみにまってます! (2023年4月26日 14時) (レス) @page50 id: 118fbd2628 (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - 雪見さん» !!?!?? ありがとうございまずッッッッ 今日普通に塾だったしケーキ食べてないわで一寸寂しかったんですよ泣 あぁぁぁ嬉しいです!!覚えていて下さってありがとうございます! めっちゃやる気出ました更新頑張ります!! (2023年4月22日 22時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾部伊沙 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e8e9c819a37/
作成日時:2023年3月2日 18時